2018年はiPhoneにとって勝負の年
先日は,「iPhoneX値下げか?」という話題の元,iPhone苦戦の要因を中華スマホの飛躍と結びつけて考えてみました。
これのまでの,
「中華スマホ=手価格だが性能や品質もそれなり」
という概念が崩れつつあるというのがその要旨です。
そんな折り,以下のような比較記事が来ていました。
「絶対」ではなくなってきている「iPhone」「Galaxy」
この記事内では,「iPhone Ⅹ」「Galaxy Note8」「HUAWEI Mate 10 Pro」の三機種の性能が事細かに比較されています。
ここでの注目はやはり「HUAWEI Mate 10 Pro」ですね。
他の二機種は,スマホ界の王道をいくものであり,それなりの評価が与えられることは誰しもが予想できることですが,中華スマホ界の中でも安定の人気を誇るHUAWEIと,その HUAWEIが「フラッグシップ」と位置付ける「 Mate 10 Pro」が,どの程度の実力を持っているのかは,非常に興味深いところです。
実際の比較内容を見ていくと…
①ベンチマーク
まずは各端末の「基礎体力」を見ていくと…
これはもうiPhoneXの圧勝ですね。
近年のiPhoneに搭載される「Aプロセッサ」の高性能ぶりには,本当に驚かされますね。MacBook Proの性能を凌駕するなんて,何か現実味がありません。
「高性能」にこだわるのだったらiPhone一択という状況がしばらく続きそうですし,「型落ち」の端末を積極的に選択するという端末選択の自由さに繋がる余裕も感じされます。
②カメラ性能
こちらは,それぞれの特徴が良く出ているようです。
まずはMate 10 Pro。
こだわりの「LEICAブランド」ということで,カメラ性能を売りにしているのが分かります。実際の写真を見ても,非常に優秀なことが伝わってきます。
どうやら,
・iPhoneXは「彩度,コントラストが高く,黄色かぶりが見られる」
・GalaxyNoteは「原色に忠実」
・Mate 10 Proは「適度な鮮やかさとコントラスト」
という特徴があるようです。
個人的にはMate 10 Proが好みかも…。
③ディスプレ性能
三機種とも有機ELディスプレイを搭載。
記事内ではGalaxyの設定の仕方に高い評価を与えています。
三機種ともそれほどの違いはないという要旨なのですが,別の記事では違う見解も見られます。
まずは画面の解像度やコントラスト比について。
iPhoneXとMate 10 Proとでは,以下のように,iPhoneXのディスプレイが優れているというのです。
また,Mate 10 Proは,画面の暗さも指摘されています。
こうしてみるとかなり違いますね。まあ,調整でどうにかなるのかもしれませんが…。
反面,iPhoneXのディスプレイは,やや黄色が強く出ているようで,色味に関しては好みの問題が出てくるかもしれません。
④その他
その他のMate 10 Proの利点としては,「大容量バッテリー」「デュアルSIM対応」などが挙げられています。
しかし,「おサイフケータイ」には未対応。一長一短ですね。
現状ではまだiPhone有利か? しかし…
と,ここまで見てくると,
「現状ではiPhone,Galaxyの優位は保たれている」
と考えられるでしょう。
中華スマホは,ちょっとしたところにぼろが見られるように感じます。
特にiPhoneの絶対的な性能の高さ,他のAppleデバイスとの連携を考えるに,iPhoneを積極的に選択する理由が急速に失われることはないと考えます。
しかし,中華スマホの価格は多いに魅力的ですし,これまでの歴史を振り返ると,「AppleやSamsungとの差を爆発的な勢いで埋めてくる」ことが予想されます。
そんな「急接近」は,恐らくここ数年で起こるはず。
正に2018年は,猛追してくるAndroid勢をどのように交わし,iPhoneとしての独自性をどのように示していくのかという点について,真価が問われる年になると予想します。
そしてそんな心配に追い打ちをかけるような以下のような記事も…
何はともあれ,中華スマホ勢の勢いは本物のようです。