あえて今,magicmouse2を導入
当方,これまでMacBook Pro(Late2016)をLG UltraFine 5K Displayに接続してクラムシェルモードでの利用をメインとしてきました。
その際利用してきた入力系の環境がこちら。
Windowsを使用していた頃から考えると,
「マウス無しでストレス無く操作できるなんて信じられない」
というのが素直な印象。正にTrackpadは魔法のデバイスでした。
しかし,「MagicKeyboard」のテンキー付きバージョンが新たに発表された頃から色々と迷いが生じ始めました。それは,
①ワイヤレステンキーの「接続切れ」がうっとうしい。やはりテンキー付きフルキーボードは魅力的
②仮想化環境で一太郎等を利用している際,Trackpad利用時,文字や行の選択や移動などの細かな作業時での選択ミスが結構ある
ということが原因です。
特に②については,ほんの僅かな感覚の違いなんです。でも,この「ほんの僅かな」が蓄積していくと結構なストレスになるわけで…。特にワープロソフトを使用しているということは仕事での活用前提ですので,できるだけストレスフリーで行きたいのです。
しかし,店頭でmagicmouse2を試してみた際,
「小ぶりすぎて扱いづらい」
「スワイプ等の操作感はTrackpadの方が優れている」
と感じていましたし,ミッションコントロールでの画面切替等,Mac特有の画面やアプリの切替操作を考えると,Trackpadの方が利便性がいいと結論づけているという事実もありました。
また,「フルキーボード+Trackpad」では,Trackpadの位置が遠すぎて操作がしづらくなります。Trackpadはマウスと比べて「やや中央より」に置かれなくてはその操作感のよさが半減します。
そんな中,恥ずかしながら知らなかった「BetterTouchTool」というアプリとの出会いがあり,フルキーボードとmagicmouse2の購入に踏み切りました。
Trackpadでできた「4つ」の操作を割り付ける
上記のアプリは,簡単に言うとmagicmouse2のジェスチャーに任意に操作を割り付けるためのカスタマイズアプリとなります。アプリの説明については以下のサイトに譲ります。
私がこのアプリにとりあえず割り付けたのは以下の4つの操作です。
個人的にTrackpadの操作で何が心地いいかというと,その画面の「切り替えのしやすさ」です。本当に心地いい。快感です。
スワイプするだけで開いているアプリが全て表示されたり,元に戻したり。はたまた開いているアプリを一時的に非表示にしてデスクトップのファイルアクセスできたり。一瞬でLaunchpad画面を表示したり。
Windowsも,最近ではかなり「デスクトップ画面」の表示・切り替えの考え方を改めてきているようですが,「瞬時に」「ストレス無く」という観点においてはMac無双です。
magicmouse2のデフォルトでは,これらの機能割り付けに制限があったり,あるいはできなかったりというのが現状ですので,個人的には限界を感じていたのですが,これらが可能になったことで,少なくとも「できる,できない」というところでの壁はなくなりました。
また,MissionControl起動に関しても,デフォルトでは「二本指ダブルクリック」という結構無茶な割り振りがされており,このままでは到底Trackpadの操作感にはかなわないわけです。
ただ,Trackpadでの「二本指操作」がmagicmouse2では「一本指操作」,「三本指操作」が「二本指操作」へと,指の本数がかわるという現状にはなりますので,この部分に慣れることができるかどうか…という問題点もありますが,今のところ不思議とどちらでも迷い無く操作できています。これ,実に不思議な感覚です。
「スムーズ感」はTrackpadの勝利 Pinchin・outできないのが痛い
で,肝心の使用感ですが…
正直,よりスムーズに操作できるのは「Trackpad」です。全ての操作に関してmagicmouse2は若干のも多少のもたつきがあるように感じます。
特にスクロールや画面切り替えなど。
「Trackpad,どんだけ魔法だよ!」
というのが正直なところ。本当に素晴らしいです。
ただ,細かなところの選択など,私が当初課題にしていた部分においてはやはりmagicmouse2の方が若干優れているようです。Windowsのマウスに比べて,クリックにやや力が必要かなとも思うのですが,まあこれから慣れていくことでしょう。
しかし,magicmouse2の最大の弱点は,
「Pinchin・outできない」
ということです。
しょうがないので,「アクセシビリティー」の「ズーム機能」を利用して,
「一本指上スワイプ+コントロールキー同時押し」
に「ズーム」を割り当てていますが,これ,アプリ内の表示が拡大されるわけではなく,単純に画面そのものが拡大するものなので,視覚上,非常に違和感があります。
マップや写真,PDFそのものを拡大したり,動画再生の枠だけを拡大したりと,Trackpadであれば任意の大きさに拡大・縮小できただけに,それがmagicmouse2でできないのは非常に残念です。これさえできれば,完全移行しても「なんとかなるかな?」と思えるのですが…。
これからも試行錯誤は続く
というわけで,Pinch対策として,キーボードの左側にTrackpadをおきながら作業することもあります。Trackpad,magicmouse2双方に利点のある悩ましい状況ですので,これからも試行錯誤は続くことでしょう。
それにしてもWindows利用時には,Mouseに勝るデバイスなんて考えられなかったことを考えるとやはり「Trackpad」の素晴らしさを強く印象づけられました。
なんと言っても,MacBook Pro(Late2016)単独利用時に,本体のTrackpadさえあればMouseがいらないんですもんね。Windowsノートでは考えられない訳ですので,
「やっぱりAppleってすごいわ!」
という結論です。
Apple Magic Trackpad 2 MJ2R2J/A
- 出版社/メーカー: アップル
- 発売日: 2015/10/14
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