ついに来ました,4年縛りの狙い撃ち
ついに狙われましたね。大手キャリアの「スマホ4年縛り」。
公取委から,毒性禁止法違反の疑いで圧力がかかるようです。
以前からその「グレーっぷり」は話題になっていましたから,「いつ来るのか?」と思っていましたが,この時期とは…。
次期iPhone発売を3ヶ月後に控え,なんとも微妙な時期だと考えるのは私だけでしょうか?
この秋が丁度買い換え時期の2年目を迎える私としては死活問題です。
高価格化するiPhone,料金の落としどころが大問題です!
まあ,確かに問題はあるわけですよ。
①2年ごとの買い換えが必須に
4年契約とはいえ,丸2年が過ぎると端末のその後の支払いが免除されるわけですので,特別な事情が無い限りは新型に買い換えます。
せっかく新型を使えるのに,わざわざ旧機種を使い続ける理由はありませんからね。しかし,常に2年ごとに新型に買い換えるという大手キャリアの罠に,知らず知らずのうちに誘導されているわけです。
②キャリア変更が困難に
また,2年で残価免除になるとはいえ,それは同一キャリアで機種変更した場合のみです。
もし他のキャリアに移行する場合には,残り半分の端末料金を支払わなければなりません。これだったら,4年縛りの契約を結んだメリットが全くなくなりますので,AppleからSIMフリー機を購入した方が得策になるのかもしれません。
しかし,しかしです。
「最新のiPhoneを利用したい」と考えている大多数のユーザーが心配しているのはそこではないはず。
近年,iPhoneXなどを筆頭に,急速に端末価格が上昇しているアップル製スマホを利用するにあたり,
「結局,月額いくらで利用できるの?」
ということです。
現在の4年縛りに関しても,「キャリア移行」を考えず,2年ごとに端末を買い換えたい層にとってはそんなに悪い話ばかりではありませんでした。以前の契約形態よりも通信量が割り引かれ,20GB以上大容量契約が身近になっていましたので。
まあ,そこにもカラクリがあるわけで…。
これまでは2年契約が終了すると残価がなくなり,端末は自分のものになったわけです。機種変の際には旧機種を下取りに出すということができたわけですが,4年縛りでは2年契約が終わった後の端末の所有権はキャリアにあり,「下取りに出す」という考え方そのものがなくなっていました。
その分通信料金を下げたという苦肉の策だったわけです。
となると,4年縛りがなくなった後の使用料はどうなるのか…。
後半2年分の端末残価料金を繰り上げて支払うことになれば,月ごとに支払う端末料金が単純に2倍になり,支払料金が跳ね上がります。
こうなると,おいそれとiPhoneXのようなハイエンド機を契約することはできなくなることは明白…。さて,どうなるのか?
このままでは「iPhone天国日本」が崩壊?
もし大手キャリアがこのまま対策を取らなければ,iPhone利用に関する料金が跳ね上がり,恐らく契約そのものが大幅に減少するでしょう。
替わって,安価な中華スマホなどの利用が急増することが予想されます。いまどきの中華スマホは,性能そのものに関しては何の不満もないはずですから。
数万円ほどで購入できるものを選べば,お財布にもずいぶんと優しい運用ができるというものでしょう。
しかし,まさかこのまま,Appleや大手キャリアが指をくわえて看過するとは到底思えません。きっと,また網の目をかいくぐるような驚くべき契約形態を「創出」してくるのではないでしょうか?
それにしても,総務省や公取委などは,一体どこを向いて仕事をしているのでしょうか?
一般庶民の負担を強いるような指導,取り締まりを行うことが,「民意」だとは到底思えないのですが…。
やっぱりお役所仕事なんだよな〜。