夢を,新たな歴史をありがとう!
金足農業高校の夏が終わりました。
全国球児が目指す最後の2校に残り,最高の舞台で最高の姿を見せてくれました。
減退の秋田県に与えた夢と現実
秋田県。
いわずと知れた,65歳以上の割合が占める高齢化率が最も高い県です。
少子化が止まらず,恐らく数十年のうちに,成り立たなくなる「自治体」が全国に先駈けて出現し始める県となるでしょう。
それに伴い,今回の高校野球のように,県内スポーツの勢いも減退しがちです。
今回の金足農業,また北都銀行勢のバドミントンでの活躍という,飛び抜けた成果も近年には珍しくありましたが,県の伝統ともいうべき「能代工業のバスケット」「秋田工業のラグビー」等,以前は絶対的な強さを誇っていた分野でさえも輝きを失いつつあるのが現実です。
そんな中での金足農業。
減退する秋田県を勇気づけ,県内では異様な興奮に包まれました。
しかし,私はその裏側の「現実」も気になって仕方がありません。
少子化に伴い,おそらくはこのような活躍も今後あまり考えられなくなっていくでしょうし,いつまでも「あの年の金足は強かった」という思い出話を続けていても小がありません。
秋田県民は,現状をしっかりと考え,どのような手を打ったら様々な分野で県勢が活躍できるようになるかを真剣に考えるべきです。
今回の金足旋風をひとつのスタートラインとして,私たち秋田県民は更に前に進んでいかなくてはなりません。