さてどうする? iMacでのWindows仮想化環境
「MacBook Pro(Late2016)+LG UltraFine 5K Display+Blackmagic eGPU」という体制で使用していた私が,その「接続トラブル」等のためにiMacを購入した経緯や,その後のiMacとの付き合い方の展望をまとめたシリーズをこれまでお伝えしてきました。
今回はiMac導入シリーズの締めくくりとして,これまでも散々苦しめられてきた「Windows仮想化環境」で行ったことについてまとめたいと思います。
さて,ということで,これまで私が体験してきた仮想化トラブルを簡単にご紹介していきたいと思います。
当初はParallelsを使用して順調だったのですが…。
①Windows7→Windows10に移行すると不安定になることが多くなる。
②Parallelsの起動速度が遅くなるなどの症状が徐々に出始める。
③ついにParallelsの起動,シャットダウンが全く行えない状態に…。
④ParallelsやOS再のインストールを行っても改善せず。
⑤Parallelsのサポートにすがるも,「もはや行えることはありません」と信じられない返答を頂戴する。→勝手に料金の返却を受ける。→私,ぶち切れる!
⑥VirtualBOXを試すも,シャットダウンができないトラブル。
⑦最後の砦,Fusion10ではなんとかうまくいく。しかし…
⑧解像度が高い状態で全画面表示にすると使い物にならないくらいのカラーノイズ発生。
⑨外部GPUを導入することでようやく解決。MacBook Pro(Late2016)単体ではグラフィックス性能が足りていなかった模様。
と,簡単にと言った割りにものすごい経路を辿って今に至るわけです。
どんだけ仮想化に嫌われてるんだ,このオヤジは!
iMac購入で心機一転
と,ここでiMacの新規購入です。
各種設定等はMacBook Pro(Late2016)のものをTIMEMACHINEから移行したのですが,これまでMacBook Pro(Late2016)で不調だった動画再生を始め,気になっていた部分はしっかり新しいiMacで修正された模様。
ここでふと考えたのが,これまで散々苦しめられてきた「Windows仮想化環境」のことです。
というのも,Parallelsが不調に至るまでは,非常に快適だったわけです。
Fusion10のように解像度の問題が発生するわけでもありませんし,何しろ動作は確実にParallelsの方が俊敏です。体感できるほどに。
また,Fusion10では,Mac・Windows間のファイル共有などの点でうまくいかないことが多く,一旦デスクトップを間に挟んでの怪しげな「共有体制」を行っていたという現実がありました。
まあ,それにしてもParallelsのように致命的な事象に移行することはなく,「使える状態」にはありましたので,このまま行かざるを得ないかな…という心持ちだったのです。
しかしです。
正直,私のMacBook Pro(Late2016)とParallelsの問題は,MacBook Pro(Late2016)の内部で悪さをしている何らかの原因があって起こっている事象だと考えています。
当初Windows7を使用していましたが,途中でWindows10にアップグレードして,その後使いたいソフトが10に対応していないということでもう一回TIMEMACHINE経由で7に戻したり…ということを何回か行っている間に,恐らくParallelsなりWindowsなりの以前のファイル等がその悪さの原因なのではないかと…。
とすれば…。
「不満のあるFusionからParallelsに戻れるのはこれがラストチャンスなのではないか」
という気持ちがムクムクと湧いてきたのです。
「またParallelsがインストールできないなどの問題に遭遇したらただの馬鹿だよな…」
「もうすぐ14へのアップグレードがあるのに,時期としては最悪だ…」
「以前のParallelsのサポート体制でこれ以上無い嫌な思いをしているのに…」
など,このままFusion10を使い続けるかどうかについて数日悩みましたが,決めました。
「不具合一掃のためにiMacまで購入したんだ。この際徹底的に攻めてやれ!」
と。
とうわけで,「Parallels13再導入計画」が動き出しました。
結果オーライ!
まずは結果からお伝えします。
「Parallels快適!」です。
前回の轍を踏まないように,Windowsをアップグレードするのではなく,Windows10をインストール。
インストール後は何の問題も無く動作しております。
もちろんファイル共有も問題なし。動作もFusion10より快適です。
痛かったといえば,MacBook Pro(Late2016)でWindows7→10にした際には動作していたアプリがWindows10にはインストールできないという状態になり,泣く泣く新バージョンを買ったものがあること。
でもまあ,いずれどこかで新しいバージョンの購入は必要ですので…と自分を納得させているところです。
あっ,それから「Parallels14」は見送って,15でバージョンアップしようかと考えています。購入後すぐに有料でバージョンアップというのも哀しいので…。一世代であれば全く問題なく動作することは以前にも体験済みです。
と,ここで仮想化に対する新しい考えを
とはいえ,まだParallelsを全面的に信じているわけではありません。
なにせ以前も次第に動作が怪しくなり,そのうちシャットダウや起動自体ができないほどの大ダメージを食らったわけですので。
というわけで,少し考えてみました。それは,
「いざというときのために,Parallels13とFusion10のW体制を維持する」
ということです。
どういうことかといいますと,
・iMacはParallels13
・MacBook Pro(Late2016)ではFusion10
という現在の体制を維持して,有事に備えようということ。
念願のMac2台体制に移行できたことで,万が一どちらかに不具合があっても,取り得合えず急場はしのげるという状態ができあがりました。
そこで,主に仕事用に使用するWindows環境では,さらにParallelsとFusionという仕様の異なる環境を互いのバックアップの存在として位置付けていこうということです。
本当であれば,以前MacBook Pro(Late2016)で不調だった「VirtualBox」も試してみたい気もしますが,やめときます。
色々試している打ちにまた異常が起きたらたまったものではありませんから。
仮想化環境ってやはり様々要素が絡み合っている技術でしょうから,あまりいじくり回さないことに越したことはないような気がしています。
これで「iMacでうまくいく」のシリーズは終えたいと思いますが,今後もiMacの使用具合などにつきましてはお伝えしていきたいと考えています。
さらに,今回のパターン導入でじつはちょっとした事態が発生しまして,再度Parallelsサポートのお世話になりました。その応対が前回とは全く異なった素晴らしいものでしたので,その事態とサポートの様子について後日お伝えしたいと考えております。