ファームアップ後のバッテリーもちは?
昨年末に,ドイツの老舗ゼンハイザーが満を持して登場させた完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless」。
音質には非常に満足しているものの,AirPodsとは異なり,「使っていなくても放電されていく」という状況に不満を感じていました。
そんなときに,待ちかねていた音質コントロールアプリ「Smart Control」のファームアップがあり,
「ひょっとしたら,バッテリーの放電具合も改善されているのでは…」
という淡い期待を持ちながら,様子を見ることに…。
そしてついに…。
1週間経過して,結果が出ましたよ!
結論からいえば,
「微妙…。ほんのちょっとだけ持ちがよくなった気がする…」
という結果に…。かなり残念です。
1日程度は伸びた? それとも気のせい?
まずは実際の経過観察の様子をお知らせします。
なお,この1週間は全く音楽を聴かずに我慢しました(泣)。
3/7(ファームアップ)・・・インジケーター緑
8・・・緑
9・・・緑
10・・・オレンジ
11・・・オレンジ
12・・・オレンジ
13・・・オレンジ
14・・・赤
という結果です。
メーカーに問い合わせた際に,
「1週間ほどでバッテリーが空になる」
という言質を得ているので,これだけ見るとメーカー公称どおりなのですが,ファームアップ前には,さほど利用していなくても6日間ほどでバッテリーがなくなっていることが多かったので,もしかすると「多少」は,スリープ時のバッテリー管理が向上している可能性かあるかな…と感じています。
しかし,気のせいかも…というくらいですので,以前と大きな違いはないのも事実。
今回は「オレンジになってから結構粘った」という印象が強いですが…。
果たして真相はいかに?
メーカーとしてはどのよう考えているのか,是非とも聞いてみたいものです。
バッテリー管理は重要項目!
確かに今年は「完全ワイヤレスイヤホン元年」と言えるほど,ワイヤレスイヤホンが台頭してきている年だと,個人的には感じています。
だからこそ,様々な面で「甘さ」が残ってるのは仕方がないかも知れません。
しかし,バッテリーや通信関係における「Appleの強さ」が際立っているために,他のメーカーの甘さが余計に目立ってしまっている印象があります。
だって,AirPodsは,「放置」が続いてもバッテリーなんてそんなに減りません。
ということは,スリープ時,未使用時は通信を行っていないということです。しかし,W1チップの影響もあるのか,Appleデバイスとの接続はあっという間ですし,Appleデバイス以外との接続でも,何の問題も感じません。
これに対して「MOMENTUM True Wireless」は,常に「受信状態」にしているために,使用していなくてもどんどんバッテリーが減っていくわけです。
メーカーは,
「即座に機器に接続できるようにするため(前掲記事参照のこと)」
と主張しますが,
「だったらAirPodsはどうなのよ?」
と突っ込みたくなるような言い訳にしか聞こえません。
完全ワイヤレスイヤホンにとって,「通信の安定性」と「バッテリー管理」は,運用する上での最重要項目だと考えます。
ゼンハイザーも,第2世代ではさすがに言い逃れはできなくなるでしょう。
「使わなかったらバッテリーは減らない…」
という当たり前の状態を,いち早く整えてもらいたいと願うばかりです。