「一人勝ち」のHUAWEIに廉価版ポップアップ機登場か?
前日,Appleの第2四半期決算についての情報をお届けしました。
iPhoneの大幅な販売不振が際立つ結果となったほか,各スマホメーカーが実績を落とす中,販売台数の増加を果たしたのが「HUAWEI」。
しかも,50%超の大幅増でした。
もちろんHUAWEIの勢いは本物だと思っていましたし,その強さは織り込み済みでしたが,よもやこれ程の「強さ」を発揮するとは…。
現状で50%超は,ちょっと考えづらい数値です。
そんなHUAWEIから,「廉価版ポップアップフロントカメラ搭載スマホ」である「P Smart Z」が発売されるようだという記事が来ています。
意外にも「初ポップアップ機」
この「P Smart Z」,HUAWEIにとっては意外なことに「初」のポップアップ機なのですね。
記事によると,
・IPS液晶のディスプレイサイズが6.59インチ
・プロセッサがKirin 710でRAMが4GB
・内蔵ストレージが64GB
・背面にはデュアルカメラ
・バッテリー容量は4000mAh
・背面TouchID
という仕様のようです。
インカメをポップアップし気にしたことで,当然ディスプレイに「ホール」はなく,非常にすっきりとしたデザインですね。
もちろん,カメラはフラッグシップの4眼には及びませんし,TouchID内蔵ディスプレーでもありません。しかし,特にスマホのスペックにこだわらないユーザーにとってみれは,これで十分なスペックな訳です。何の問題もありません。
しかも価格が「210ユーロ(約2万6000円)」ほどということですので,割り切ることができるユーザー層に対しては非常に大きなアピールができると考えます。
HUAWEI圧勝の理由
私は,現状のHUAWEI圧勝の理由は,
にあると考えます。
「Mate Pro」シリーズのような超スイスペック機から,「P light」シリーズのような廉価機まで見事に穴のないラインナップ。しかも,どれをとってもその「基本性能」において「まるでダメ」という部分がありません。いくら廉価機であっても,十分使えるスペック…。しかも納得の価格。
そして,その価格や仕様に応じて「世界各地域ごとに重点を置く機種を変えながら」の販売活動…。
売れるわけです。
iPhoneはいわずとしれた高級機路線。
しかも,SEをラインナップからはずしたことで,なおさら普及帯のモデルが見当たらなくなってしまいました。
先日は,「iPhone8の後継機にあたる機種を来年度早々に投入か?」という情報も流れました。Appleが販売台数確保のために思いを巡らせているのは事実でしょう。
だって,目の前でHUAWEIの快進撃を見せつけられているのですから…。
今回の「P Smart Z」も,なかなかいいんじゃないでしょうか?
Appleデバイスへのこだわりが無ければ,私もHUAWEIの製品に目が写ってしまいそうです。
それだけ,戦略が「上手」です。
急成長の裏側には,やはりしっかりとした「理由」があると,今回の記事を見て考えさせられました。それに比べてAppleはやや硬直化している感を否めません。