「Ice Lake」でMacが変わる?
とんでもない性能で登場したMac Proはさておき…。
20219年のMacの進化は,性能面で考えると地味だったのかもしれません。
3月に改訂となったiMacは,ベースのCPUが6Core化しました。もちろん8Coreもオプションで選択できますが,6月の改訂でMacBookPro15インチが8Coreを標準としたこと考えると,残念感は拭えません。
そのMacBookProも,16インチ化した際のCPUグレードアップはなし…。
「だったら15インチの改訂を秋まで延ばしてもよかったのでは?」
というAppleの販売戦略への不満を感じたりもします(15インチモデルを購入した身からすると…)。
また,MacBookAirの2019年改訂も,非力と言われているCPUには手つかずのままというていたらくぶりで,
「以前と比べてこまめにモデルチェンジを繰り返している割に,マシンの底上げに繋がっていない」
と感じることが多くなっています。
私は「ブランド力」の維持ためにも,むやみな改訂は行わず,「やるときにはしっかりとやる」という方針で行った方がいいと思うのですが…。
技術の向上に対応するため…ということであれば,iPhoneのように,「改訂時期の見える化」を行うべきだと思います。ただでさえお高いMac。いずれにせよ,ユーザーが「安心して」「納得して」購入できる環境を整えてもらいたいものです。
さて,性能面でやや置き去りにされた感のあった「MacBook Air」。
もしかすると,次の改訂では,新CPU「Ice Lake」を搭載して大化けするかもしれません。
マルチ性能が大幅向上?
記事によると,
「MacBook Air2020」とされるデバイスがベンチマーク計測ツール「Geekbench 5」のデータベースに登録されていることが分かった
とのことです。
驚くべきがそのスコアで,
シングルコアスコアが「1160」,マルチコアスコアが「4265」
という驚異的なもの。
これがどれだけ驚異的かというと…。その他の機種と比べると一目瞭然です。
Geekbenchのデータベースから一部を抜き出してみます。上がシングルスコア,下がマルチスコア。
シングルでは8Coreの15インチProを越えてトップクラス,マルチでも13インチProを凌駕しています。
これまでのAirの性能は,シングル「766」,マルチ「1557」ですので,
「これが同じマシン?」
と疑ってしまうほどの激変ぶりです。
これ,「Air」を使用するユーザー層からすると十分すぎる性能ですね。このマシンパワーが現在のように10万円台中盤で購入できるのであれば,「Pro」は必要なし…と考える方も多くいるのではないでしょうか?
これまでは,あまりにもAirと13インチProの性能差が大きく,
「Proほどの性能はいらないけど,Airでは将来的に不安…」
と考えるケースが多かったと思いますので,Airを狙っている方々にとっては朗報といえましょう。
種明かしとしては,もちろん新CPU「Ice Lake」の性能向上もあるのでしょうが,コア数が「2Core→4Core」へと増えていることが大きいようです。
バッテリーもち,価格といった,「Airに求められる条件」がある中,果たして2020Airが4Coreを搭載して大きく性能アップを果たすのかに注目ですね。
また,この時期にデータが流出したということは,果たしてその発表時期は?
キーボードを早めにシザー式に変更したい…というApple側の考えもあるでしょうし,もしかすると春先の改訂…なんてことがあるのかもしれません。
期待大! Comet Lake搭載iMac
個人的には,これでますます楽しみが増しました。
デスクトップ版新CPU,「Comet Lake搭載のiMac」です。
以前,Comet Lake搭載が噂された際に記事にしています。
だって期待したくもなりますよね。
「Ice Lake」にしたAirがこれだけの性能アップを果たすのであれば,当然「Comet Lake」搭載のiMacの性能だって…。
また,この「Comet Lake」,ついに「10Core/20Thread」を実現するようで…。二桁のスレッド数なんて,ちょっと前だったら「Mac Pro」くらいしか考えられなかったような高性能ぶり。
「2020年第一四半期」発売の噂が立っているこの「Comet Lake」。
Appleは,2019年にも,発売したての「8Core CPU」をMacBookPro15インチに搭載して即発売した実績がありますので,今回も期待できるのでは…?
できれば「新筐体デザイン」で,フルモデルチェンジしたiMacと対面したい!