SONY「WH-1000XM4」のリークきた!
イヤホン・ヘッドホンにとって,2019年は「ノイキャン」の年でした。
その中でも,SONYの「WF-1000XM3」が一番人気。手軽なイヤホンに強力なノイキャン,そこに「SONY」のブランド力。
e☆イヤホンの2019年の売上ランキングでも,ダントツの一位でしたね。
そして,こと「ノイキャンの効き」という点においては,現役のヘッドホンの中でも最高の性能を誇るのが,同じくSONYの「WH-1000XM3」です。
その「ノイキャンキング」に,ついに後継機のリーク情報がもたらされました。
「WH-1000XM4」!
課題は「自然なノイキャン」と「音質」である!
記事によると,
Twitterにてエバートン・フェイブレット氏(@evefavretto)が,WH-1000XM4のものだとするリーク画像と取扱説明書,ブラジル国家電気通信局(ANATEL)の認可資料を公開した
ということです。
その画像がこちら。
フォルムは第3世代とそっくり。
もうこのフォルムは大きく変わらず,これからも進化していきそうですね。
具体的な主な改善点とすれば,定格消費電力はXM3の8Wから2Wに減少,ノイズキャンセリングON時の使用時間は,36時間から40時間へと伸びているということですので,利用時間の延長に力が入れられているようです。
加えて,当然ですがBluetooth5.0への対応もなされています。
まあ,ここまではいいのです。「当然」ですので。
問題は,「ノイキャンの不自然さの解消」と「音質」です。
第3世代は,エグいまでのノイキャン性能はありましたが,いかにも「ノイキャンを効かせてます」という耳が締め付けられるような感覚がかなり残ったままでした。第2世代からは改善されていましたが,それでもかなり…。
この点,同じくノイキャンが強力なBOSEのほうが良好なイメージでしたので,どの程度改善されてくるのかに注目です。
更に,音質。
第2世代は,「なぜこの機種の音質が評価されるの?」と疑問に思うくらいのこもった音でした。第3世代ではやや改善され,音の分離が進んだように思いますが,あくまでも「ノイキャン機の音」からは抜け出せていません。広がり,解像度,分離感,いずれも今一つです。
SONYらしい音に改善できているのかが,勝負の分かれ目のような気もします。
音質のリファレンスは「MOMENTUM Wireless3」
私が,「ノイキャンの自然さ」「音質」にこだわるのは,現在使用しているゼンハイザーの「MOMENTUM Wireless3」が素晴らしすぎるからです。
「WH-1000XM3」に劣っているのは「ノイキャンの効き具合」だけであって,ノイキャンが効いていることを忘れさせるような自然な音の聴こえを楽しめます。
また,音質はまさにノイキャンヘッドホンの最高峰と言えるもの。前述した音の広がり,解像度,分離感に非常優れるとともに,音に艶があり,モニターらしい律儀さを残しながらも,リスニングに振っている音質傾向最高です。
はっきり言って,「音楽を聴く」という,ヘッドホンのもっとも重要な観点からすると,「WH-1000XM3」はライバルになりえないほどだと私は思います。
劣ってるノイキャンの効きも,一旦音楽をかけてしまうと,その差を確かめるすべはなくなると言っていい程度のものです。そのあたりのバランスを,ゼンハイザーはとても大切にしている印象です。
もはや,音質のリファレンスは「MOMENTUM Wireless3」だと言い切れます。
果たして「WH-1000XM4」がどれだけ「MOMENTUM Wireless3」に迫ることができるのか…?
私は,これまでのSONYとゼンハイザーの歩みを鑑みると,音質で「MOMENTUM Wireless3」をひっくり返すことはまず不可能だと考えるのですが…。