Technics「EAH-AZ70W」の新レビューを発見!
名門Technicsブランドでパナソニックから発売予定の「EAH-AZ70W」を予約したことは以前お伝えしました。
購入に踏み切った理由としては,
「最高クラスのノイキャン性能と,高レベルの音質との融合」
を説くレビューに期待を寄せた…という点が上げられます。
ノイズキャンセリングを知ってからは,その有益性と恩恵にすっかりと魅了されたものの,イヤホン,ヘッドホンの本領である「音質」との調和が図られてる機種はほんの数えるほどしか存在しないのが現状。
個人的に言わせてもらえば,ゼンハイザーの「MOMENTUM Wireless3」しかない…と言ってもいいくらいです。
この機種以外は,SONYにしてもBOSEにしても,ノイキャンを効かせるために音質を犠牲にしたモデルが乱立している印象。
これも個人的に言わせてもらえば,その象徴がAppleの「AirPods Pro」だと考えています。ノイキャン性能は最高峰ですが,肝心の音質が死んでいます。
「2020年はノイキャン機の年になる」
と考えているだけに,恐らくは,今年中には「ノイキャンと音質を両立させたイヤホン」が登場するものと期待しているわけです。
その先陣を切って登場したとも言えるモデルが今回の「EAH-AZ70W」。
メーカーも「最高クラスのノイキャン」を謳っていますし,前記のレビュー記事でも,AirPods Proと同等かそれ以上の効果…と評されています。恐らくは,後出しのPanasonic,しかもTechnicsブランドの「EAH-AZ70W」が,この部分をはずしてくることはないでしょう。私としては安心しているところです。
ノイキャンに関しては…。
そう,問題は音質なのです。
「EAH-AZ70W」が,ノイキャンイヤホンとして,純粋に「音質を語れる」ほどの水準を満たしているか…。その一点。
恐らく,ゼンハイザーが「MOMENTUM True Wireless」のノイキャン付き後継機を登場させたときには,この水準を満たしてくるでしょう。最近のゼンハイザーは,はずれがありませんので。
しかし,それまで待てません。
日常使いで,ヘッドホンを持ち出さなくても高音質を楽しみたいのです。
気になっていた「EAH-AZ70W」の音質。
待っていたその追加レビューがやってきました。さて,その評価は?
「2020年最強!」 褒めすぎじゃないの?
☆ノイキャンの評価
・実際に都内の電車や駅でテストしてみると,装着した瞬間からスーと静寂を作り出す。電車の走行音のうち,響く重低音の騒音はほぼ無音で,甲高い音を残すのみになり,駅や街中の雑踏のような喧騒も気にならないレベル
・完全ワイヤレスイヤホンの騒音低減精度としては業界トップグループ。ノイズキャンセル目当てで購入したとしても,満足できるレベル
★音質の評価
・宇多田ヒカル『あなた』。冒頭の歌声とピアノの響きから驚きの高解像度サウンド。声の質感の表現が極めて巧みで,ピアノの音色も情感たっぷり。コーラスやハンドクラップが自然と空間に広がる響きに,オーケストラの立体的なステージも展開。低音は抑えたバランスにしつつ,ドラムの音の解像度感も強烈
・BrunoMars『24K Magic』。歌声と共にサンプリングされた声も見透す圧倒的な表現力に,精密な定位と広い音空間。低音までも徹底して情報量志向のサウンド
・Technics「EAH-AZ70W」の立ち位置はまさに異次元。完全ワイヤレスイヤホンの最高音質競争で見てもトップ候補の超高音質サウンド。これだけでも買い。ノイズキャンセルの性能の良さでも買い。それが1台の中で共存している。
・2020年のハイエンド完全ワイヤレス市場は始まったばかりだが,頭一つ抜けた存在となりそう
・・・え〜っと…
褒めすぎじゃありません?
解像度があり,音のバランスもよく,艶もあり,音場も広い。加えて立体感があり,定位感も抜群…。
さすがに素直に受け取る気にはなれませんが,
「音質に期待してもいいんじゃないの?」
とは,思わせてくれますね。
少なくても,これまでのノイキャンイヤホンの中では最高音質と言えるのかもしれません。問題は,その「最高音質」が,「相対的な高音質」として認められるかどうかです。
先に紹介した「MOMENTUM Wireless3」は,ノイキャンかどうかという枠を取り外しても「高音質」といえるヘッドホンでした。
さて,「EAH-AZ70W」は…?
「ワイヤレスでも高音質」ということが,最近のトレンドとなっています。果たして「EAH-AZ70W」が,
「ワイヤレスノイキャンイヤホンでも高音質」
という文化を創り出せるのかどうか…。
もし「あたり」だったら,こんなにうれしいことはありません。