Series7の「ウリ」は?
依然としてウエラブル機器に関するAppleデバイスの占有率は高く推移しているようです
しかし,AirPods Pro2もモデル末期に差し掛かっており,同時にSONY「WF-1000MK4」の登場で今後の争いが激しくなることは必至です。
また,Apple Watchにしても,近年はなかなか魅力のある技術の投入ができずにいる印象が強く,WearOS勢が伸ばし切れていない現状に助けられている…という感じもします。
先日は,Apple Watchの筐体デザインが,iPhone12シリーズのようなスクエアエッジデザインに変更になるという情報も出回りました。
今回,その他の情報も出てきたわけですが,どうも魅力薄というか…。
今回はデザインの変更が「ウリ」となる改訂となるのでしょうか?
ベゼルがより薄くなる? それから…?
記事によると,
Bloombergのマーク・ガーマン氏が,Apple Watch Series7は,ディスプレイは画面回りの黒いフチ(ベゼル)を薄型化し有機ELパネルとカバーガラスを近づける新しいラミネーション技術をテストしており,ボディは厚みが増えるようだがユーザーが気づくものではないと伝えた
ということです。
もちろん,チップやワイヤレス接続に改善という記述もあるのですか,まあこれは毎年恒例というか,織り込み済みというか…。
これまでの噂では,体温や血糖値の計測等のヘルスケア機能の充実が,機能アップ面での最大の「ウリ」とされていたのですが,この記事では2022年に先送りされたとされています。
となると,Series7のウリはベゼルの薄型化とスクエアエッジデザインという「見た目」の変化ということに…。
確かに,現行のまるっとしたデザインは少々野暮ったく感じられるようになりましたし,ベゼルレスが進むことで視認性が向上することは大変好ましいことです。特にコンプリケーションの表示によっては文字が小さくて見づらいものも多かったので。
しかしここに来て性能面・機能面での大きな進歩が見られない…というのは何とも残念な話です。
個人的には,Apple Watchが「ヘルスケア機能」に特化していくのも気になっていところでして,よりiPhoneの機能をWatchに割り付けたり,Watch単独でできることを増やして行く…という方向性の方が好ましくも思えます。
現状の,遅々として革新的な機能を打ち出せないでいるAppleの現状が,Watchに対して,
「こんなものか…」
という思いを抱かせているのではないかと考えます。
Watchでできることの幅が増えていないというか,明るい未来が見えないというか…。
Apple Watchだけではなく,ウエラブル端末自体の底上げが必要な時期なのかもしれません。果たしてそれは実現するものなのでしょうか?