Apple Watch10 チタニウムモデル レビュー②
前回は、Apple Watch10 チタニウムモデルの到着編をお伝えしました。
傷は大いに心配ですが、チタニウムの鈍色がかった鏡面仕上げは縛れるほどの美しさと重厚感を感じます。
今回は、事前に非常に気になっていた「ベゼル厚問題」について…。
私がこのベゼル厚にこだわるのは、初代Apple Watch Ultraの「ディスプレイサイズは49㎜に拡大したものの、ベゼルが異常に厚く、実際の表示は45㎜と殆ど違いが無い」という現実に気付き、45㎜のSeries9に買い替えた経緯があるからです。
個人的に45㎜のSeries9が、実際の使い勝手サイズ感で最強と考えており、全く不満がなかっただけに、今回の46㎜への画面拡大には大いに興味をそそられていた次第です。
しかも、そこに現れた「46㎜ディスプレイのベゼル厚問題」。
実際はどうだったのか、ご報告です。
ベゼルは確かに厚い! AppleにはWatchとしての「本質」を考え続けてほしい!
結論から言うと、
ベゼルは45㎜よりも確実に厚くなっている…
ということになります。
具体例をみていきましょう。
左がSeries10、右がSeries9です。


まずもって、たった「1㎜」の違いですが、ディスプレイそのもののサイズ感は見た目にも大きさの違いを認識できるレベルです。
しかし、腕に装着するとUltraほどの圧迫感はなく、まずまず普通に使える大きさになっておりました。一安心…。
そして肝心のベゼル厚。
上の2つの盤面デザイン双方で、Series10のベゼル部が厚くなっているのが分かりますね。
ただ、Ultraとは違ってラウンドエッジになっているためか、悪目立ちしている感じはそれほど目立ちません。
また、それほど悪い印象にならないのは、Ultraの場合は45㎜のものよりも「表示自体が小さくなってしまう」という最悪の事態になっていましたが、Series10は、
「ベゼルはやや厚いものの、表示そのものの大きさは変わっていない?」
と感じていることが大きいです。
明らかに、表面のディスプレイガラスの形状が変わっています。
画質が非常に悪いのですが、下が、両者のアップ画面です。

Series9の方がガラスが薄くなっており、エッジがなめらかな角度で落ち込んで行っています。
これに対し、Series10はガラスが厚くなり、ラウンドエッジがなめらかに落ち込んで行くようになっていますね。
どう考えてもこのあたりのディスプレイガラスの処理とベゼルの厚さには関連性があるでしょう。
筐体を薄く、しかもディスプレイサイズをアップさせる…ということが前提として存在し、それに合わせて行くとベゼルを厚くしないといけなくなった…というのがその顛末なのではないでしょうか?
しかし!
これは、明らかにユーザーの目線とは逆を行っているとAppleには気付いてほしい!
まず、「筐体の薄型化」は、それほどメリットを感じません。従来の筐体でも十分薄く、いったん腕に装着してしまうと、Appleが売りにする「薄型化のメリット」は殆ど感じられませんでした。
また、多くのユーザーは、
「筐体を薄くするよりも、元の厚さのままでバッテリー容量を増やしてほしい!」
と考えているはず。
Apple Watch最大の弱点がバッテリー持ちだということを、Appleは認識してるのでしょうか?
さらに、せっかく大型化したディスプレイなのに、ベゼルが厚くなったことで、表示領域という面でその実質的なメリットが殆ど無くなってしまっています。
筐体だけ大きくするトレンドはもううんざりですし、今のご時世、バッテリー持ちが悪いデジ物はそれだけで評価が下がってしまうことをAppleは自覚するべきではないでしょうか?
今後、ある程度使用し上で、Apple Watch 10のバッテリー具合をご報告していきます。