ノイズキャンセリング搭載AirPods 4は、あり? なし?②
前回は、AirPods 4(ノイズキャンセリングモデル)のノイキャンの効きについてお伝えしました。
オープンイヤー型としては異次元のノイキャン性能は、「革命」といっていいほどです。
今回は、そんなAirPods 4のAirPods内での位置付けを考えてみようかと思います。
まずは、単純にの充電ケースを比較してみましょう「AirPods 4」「AirPods 3」「AirPodsPro 2」の順に並べてみます。

こうしてみると、最新のAirPods4の小ささが際立ちます。
ノイキャンがかなり効いていて、このコンパクトさなのですから、ハンドリングを考えるとAirPods 4の圧勝と言えるでしょう。
写真以上に、「4」と「3」の差は大きい印象です。
では、AirPods4は「あり」なのか?
コンパクトさからいえば、AirPods 3の後継機は「AirPods4(ノイキャン無しモデル)」となり、4のノイキャンモデルの優位性も薄れてきます。
個人的に、AirPods 4(ノイキャンモデル)の位置づけを考えてみました。
中途半端ではあるが、だからこその選択もあり得る
まずもって、AirPods 4(ノイキャンモデル)とAirPods 3の音質には、大きな違いがありました。
AirPods 4の方が、3よりも明らかに低音が膨らんでいます。
3も繊細で高音寄りの爽やかな音ですが、それに適度な低音が加わることで、トータルバランスの優れた音に変わりました。
よって、3の高音寄りの音が好みであれば買い換えの必要も無いでしょうが、よりバランスのいい音を聴きたいのであれば、音質目的での買い換えもありだと考えます。
というか、AirPods Pro2の音質はいつものAppleサウンドという感じで、カナル型特有の重さがあり、華やかさは皆無です。音質だけで言えばAirPods 4が最もバランスがいいのではないでしょうか?(4のノイキャンありなしでの違いが無いと仮定すると)

ただ…。
Appleのイヤホンの音質を根拠に選択する人がどれだけ存在するでしょうか?
音質は二の次で、機能性、Appleデバイスとの連携性が最重要の項目であるはずです。
となると、後はノイキャンの違いです。
AirPods 4のノイキャンは、オープンイヤー型ということを考えると革命低な効きです。
しかし、単純に「ノイキャンの効き」という点で比較すると、AirPods Pro2の圧勝ということは動かしようがありません。
ここをどう捉えるか…です。
いつ、どこでも圧倒的なノイキャンが必要…ということであれば、AirPods Pro2一択となるでしょう。
ただ、カナル型の形状がどうしても体に合わず、優れた「オープンイヤー型ノイキャン機」の登場を心待ちにしていた…という方には待望の機種となり得ます。
また、
「一定のノイキャンの強さはほしいが、効き過ぎは好きでは無い」
という日ともAirPods 4を積極的に選択するかもしれません。
「AirPods 4(ノイキャンモデル)」は、「中途半端な機種」ということができるでしょう。ノイキャンは搭載したものの、ダントツのノイキャン性能を持った兄貴分が存在するわけです。
ただし、その「絶対性」が万人に指示されるという要素では無いのがイヤホン。
より中庸なものがいい、カナル型以外の選択肢が欲しい…という声があるのも当然です。
だからこそ、今回のAirPods 4(ノイキャンモデル)は、「あり」だと言えるでしょう。
あとは、市場がこの機種を選択するかの審判を待つしかありません。
強力なノイキャンを備えるAirPods Pro2以外の選択をするユーザーが多いのであれば、AirPods 4が売れることになるでしょうし、売れ行きが芳しくないのであれば、世の多くが強力なノイキャンを求めている…ということなのでしょう。
さて、市場はどのような審判を下すのでしょう。
その結果が非常に楽しみです。
ただ、今回のAirPods 4(ノイキャンモデル)が、新しいノイキャン技術でオープンイヤー型のイヤホンに新たな可能性を与えた…という意味で功績が大きいことは間違いがありません。
多くの方々に試してもらいたい優れたモデルです!