2023年は「HomePod」一新の年?
「ディスプレイ一体型のHomePodが開発中」
という噂は、かなり以前から漏れ伝わってきていました。
そして、この度、ノーマルHomePodの改定の情報が来ています。
ただ…。
それらの情報を見ると、
「Appleは、HomePodの失敗から何も学んでいないのでは…?」
と感じてしまいます。
Appleユーザーが求めているものとは?
記事によると、
MacRumorが、Appleは新型HomePod mini、新型HomePod、Apple TVを組み合わせたディスプレイ付きHomePodの3機種を開発していると伝えている
ということです。
まずもって「モニター一体型」のHomePodですが…。
これ、Appleユーザーが求めているデバイスでしょうか?
大型のディスプレイという観点から言えば、「iPad」という強力なデバイスがあり、HomePodとの連携もバッチリなわけで、
「それをわざわざドッキングして携帯性を損なう」
方向性に持っていこうとするAppleの感覚が、私には理解できません。
「一体型」「据え置き」という範疇は、AmazonやBOSE等に任せておけばいいのであって、それを欲するユーザーが、他メーカーよりも高価になりがちなAppleデバイスを欲するとは私には思えないのですが…?
Appleは、一般的な「スマート家電」の路線に乗らない方がいいのでは…と考えます。
あくまでも、Appleデバイス間の「連携性」を基本として、他メーカーにはできないような付加価値をアピールしないと…。
その点から言えば、今回の「画面一体型」は、Appleの美点を自ら放棄するようなデバイスだと思うのですが…。
また、その他のノーマルHomePodに関しては、「上部ディスプレイ部の拡大」「チップ性能向上による機能拡大、反応向上」という方向性でのモデルチェンジとなるようです。
しかし、これ…。
いわゆる「スマート家電」というHomePodを使っていない層にとっては何の旨みもありません。
私は、ほぼ100%、音響機器としてHomePodを利用してます(SONOS One + HomePodのシステムで)。
更に言えば、「HeySiri」の対応が無くても全く困りません。
iPhone、iPad、MacというAppleデバイスと、AirPlay2で接続できればそれでいいのです。
個人的に言えば、利便性に向くよりも、「音質向上」に振ってもらえると大変ありがたい。
これまでも、本ブログでは、
「ブーミーな低音が強すぎて、素性の良い音質をぶち壊してしまっている」
と、HomePodの音質を評価してきました。
私が高音部の美しいSONOS Oneを中心に、HomePodとの2機種体制を組んでいるのもそのためです。(HomePodの音量を絞り、低音ブースト的な役割で同時再生しています)
前述したように、Appleというメーカーの「色」を考えた時に、他メーカーのように「スマート家電」一直線的な製品は合わないでしょう。
あくまでも各種デバイスの「連携を活かした利便性」という方向性で、独自のスマートスピーカーの活かし方を探ってもらいたいところです。
今回のような方向性で新HomePodが登場しても、恐らくはそんなに売れないのでは?