AVIOT「TE-J1」のイヤピース選択
AVIOT「TE-J1」のレビューをしております。
ここまでは、購入動機編、到着編、音質ファーストインプレッション編と来まして、今回は「イヤピース選択」について。
前回の「音質ファーストインプレッション」編でも書きましたが、この「TE-J1」、ワイヤレスイヤホン史上最高の音質であると判断しております。
そして、その音質を活かすためにも、イヤピース選択は非常に重要です。
これまでの当ブログのイヤホンレビューにおいても、イヤピースごとに音質が大きく変わるということが起きていることもあり、色々と試してみることにしました。
意外に音質変化は少な目だが…
いつものごとく、以下の手持ちのチップで試してみました。
最新のイヤーチップも出ているのでしょうが、とりあえず…。
左から、「BeatsX互換」「EXLASTIC」「SpinFit」「AVIOT純正」となります。
これまで個人的な傾向としては、「BeatsX互換」でフィットすることが多かったのですが、「TE-J1」ではどうでしょうか?
個人的な順位と共にご紹介します。
第4位 BeatsX互換
これまで私にとって最強のイヤピースなのですが、今回の「TE-J1」では、最も残念な結果となりました。
というか、他の3種は非常に高いレベルで「好みの問題」という範疇なのですが、BeatsX互換に関しては明らかに蚊帳の外です。
何が問題化と言えば、音の濃密度。
「TE-J1」が非常に独特なシェル形状をしているためか、耳への「あたり」がこれまでのイヤホンと異なっているのだと思います。
その結果、音がスカスカしており、「TE-J1」のよさである低音の張り出しが全く感じられません。
即「却下」と感じるほどの圧倒的な差です。
これだからイヤピース選択は恐ろしい。
第3位 SpinFit
正直、ここからの3種類はどれも素晴らしいです。
「TE-J1」の「歴代最高」という音を楽しむのに、十分な相性を持ち合わせています。
個人的な好みとなりますが…。
SpinFitは、縦の長さも横の幅もある…という形状で、耳穴を最もびっちりと覆うタイプのイヤピース。
このため、密閉感が4種類の中で最も高くなっています。
そのため、開放感が損なわれ、音が重くなる傾向にあります。この音が好み…という方もいらっしゃるでしょうが、私は「TE-J1」のもつ開放感を損なう面があるかな…と感じました。
第2位 純正
頭の周りに一定の空間が存在し、その周辺で音が鳴っているような音場感が最高。
ライブ会場にいるような開放感でありながら、全ての音の情報を余すことなく伝えてくれるような完璧さを持ち合わせています。
ただ、イヤーピース本体が小さいからか、高音側がややピーキー寄りに聴こえます。完全に破綻しないのは「TE-J1」のすごさですが、かなり刺激的な高音に…。
この高音が好き…という人も当然いるはずで、そこはやはり「好み」の判断となりますね。
第1位 XELASTIC
そしてNo.1は、XELASTICのイヤピースです。
SpinFitに比べると開放的になり、それでいて純正よりも濃密な音が出る印象。
このバランスが奇跡的!
この感覚、前回の音質ファーストインプレッション編でも紹介した「DX300MAX + IE900」における「リスニング機でありながらモニター的な明確さも感じられる」という「フラット系リスニング機」の印象にも通じています。
純正ほどの過度な煌めきは感じませんが、個人的にはやはり純正のそれはきつすぎると感じますので、「トータル性」という点で考えるとダントツで1位かと…。
40万円超のシステムの音傾向に近い…って、何だか話がバグっています。
こちとら「2万円」+ iPhoneですから…。
以上、あくまでも私の好みの音にするためのイヤピース選択でした。
皆さんも自分好みのイヤピースを見付けてみて下さい。
「TE-J1」、意外にイヤピース選びで失敗することは少ない機種と言えそうです!
次回は、「ノイキャン」の影響について…。