iPhone SE3はどのようなデザイン?
iPhone13シリーズが登場し、「次のiPhone」と噂されているのが「iPhoneSE(第3世代)」です。
現行iPhone SE2は、それまでのiPhone8のデザインを踏襲し、あえてTouch IDの丸形物理ボタンを残し、4.7インチディスプレイを搭載して誕生しました。
筐体デザインを踏襲する代わりに、当時のフラッグシップであったA13Bionicを踏襲することで、性能的には最高のものを提供する…というAppleの考え方は明確でした。
個人的には、コロナ禍の中、噂されていた登場時期とそれほど変わらずに登場したモデル…という、Appleの奮闘が光る機種として記憶に残る機種となっています。
その登場から丸2年を迎える 2022年春の改訂が噂されている「iPhone SE3」。
争点はそのデザインです。
旧来の物理Touch IDボタンを踏襲するのか?
ディスプレイサイズは拡大するのか?
なかなか難しい問題ですね。
物理Touch IDは求められるも…
難しさを感じるのは、
「物理Touch IDの需要はあるものの、さすがにこれまでのデザインは古くさくなっている」
という点。
iPhone13シリーズで、期待されていたスクリーン下Touch IDが搭載されなかったことによる不満が一定数あったことは周知の事実です。
私も、この点がiPhone13シリーズの「最大の売り」であると考えていただけに、非常に残念でした。
加えて、フラッグシップiPhoneでは、今後もFace IDの強化を進める…という報道もあり、iPhoneにおけるスクリーン下Touch IDの位置付けそのものが懸念される状況にもなってきています。
ところが、これらのAppleの動きに逆行するかのように、ユーザー側のTouch IDに対する思いが高まっていることも事実。
iPad Air4やiPad miniでは電源ボタンにTouch IDを搭載し、一定の評価を受けていますが、これがiPhoneに「降りてくる」という動きもなく、「iPhoneにおけるTouch IDの動向」の先行きに関して、非常に見通しが悪くなっていることが問題なのです。
iPhone SE3において、Appleはどのような回答を示すのでしょうか?
上記で掲載した2つの記事が、現在の主立った噂となっているのではないでしょうか?
一つ目は、「ベゼルレスの画面にすることでデザインを一新させる」というもの。
スクリーン下Touch IDの搭載はないでしょうから、このデザインを採用するとなると、恐らくは電源ボタンTouch IDが採用されることになるでしょう。
「iPhoneXR」の筐体を採用する…という意見もありますが、どうでしょう。
iPhone SE2のデザインのままでベゼルレス化を図るのと、iPhoneXRの筐体で新たにSEを売り出すのと、どちらがコスト的には負担が少ないのでしょうね?
また、サイズ感的には、「SEデザイン踏襲」の方が受け入れられるのでは…とも考えます。
二つ目の考え方は、「SE2のデザインをそのまま踏襲する」というもの。
Appleからして見ると、コストの心配が全く要らないので、単純にリスクが小さいのがこの戦略です。
しかし…。
さすがに旧態依然としたこれまでのデザインには古くささを感じずにはいられません。それも、相当の古くささです。
iPhone13 miniのように、本来であれば「5.4インチ」を搭載できる筐体に、あえて物理ボタンを残しての「4.7インチディスプレイ」…。
大いに時代に逆行しているといえます。
さて、Appleはどのような選択をするのでしょうか?
デザインは現状維持、しかし性能は最高?
個人的には、SE2のデザインはそのままに、チップを現状最高の「A15Bionic」を搭載し、5G機能も搭載…とすることで、
「デザインの古くささを性能高さで牛耳る…」
という戦略で来るのではないかと考えます。
これが、Appleにとって最も安全な戦略かと…。
しかし、いずれ近いうちにデザインの前面改訂は必要です。
恐らく…。
iPhone13 miniで最後と言われている「5.4インチサイズ」の筐体デザインを、そのまま「SE4」にスライドさせてくるのではないかと考えます。
となると、「iPhone SE4」の登場は「2022年後半〜2023年春」というところになるのでは?