A15Bionicは「できる子」?
7月も後半に入り、オリンピックも始まりました。
「9月第3週に発表か?」とも噂されているiPhone13シリーズの登場まで、この後は一気に時が流れていくでしょう。
そんなiPhone13シリーズに関しては、部品の量産体制が始まったと報道されてしばらくが経過しました。その製造に関しても「順調」という言葉が各所から聞かれますので、例年通りの9月発売はほぼ間違いないところでしょう。
そんなiPhone13シリーズですが、iPhone12シリーズのマイナーアップデート…という立ち位置になりそうですね。スクリーン下Touch IDの搭載も見送られる公算が高そうですし…。
また、搭載されるA15Bionicも、A14同様の5nmプロセスルールで製造されるとのことで、これまでは大きな性能向上は見込めないのでは…とされてきました。
しかし…。
ここに来て、「意外にできる子」なのでは…という情報が来ています。
データ高速処理が可能に?
記事によると、
香港メディアQooahによれば、A15は、2つの高性能コア(コードネーム:FireStorm)と4つ高効率コア(コードネーム:IceStorm)を備え、A14 Bionicと比較して処理能力が20%、電力効率が30%向上するほか、グラフィック性能は5コアGPU搭載により35%の性能向上が得られるとのことです。
ということです。
これまでは、
「消費電力改善率10%、同消費電力での性能向上率5%が実現される見通し」
等の、非常に残念な情報が多かっただけに、これが真実であれば朗報といえましょう。
ただ、余りに数値が異なるだけに、「どちらが本当か」という点が非常に気になります。
ただでさえ新機能に関しては物足りないことが明らかになりつつあるiPhone13シリーズですので、何とかチップ性能だけは盤石にしてもらいたいものです。
今回の記事では、SVE2(Scalable Vector Extension 2)への対応がデータ高速処理を可能にし、GPUコアが4から5に増えることでグラフィック性能が向上した…と説明しています。
実際の性能データを確認するのが楽しみですね。
Mac用Apple Siliconの性能アップにも期待
現在のAppleにおいては、iPhone用のAチップの性能向上は、Mac用Apple Siliconの性能向上に直結することになります。
恐らくは、A15Bionicをベースとして開発される「M2?」も、A15Bionicと同等の性能向上を見込めることになるでしょう。
これまでのようにIntelのCPUロードマップに影響を受けることなくMacの開発・販売を進めることができることは、確かにAppleにとっては追い風となっていきそうです。