Phone14 Pro/Pro Maxの伸び代は?
iPhone14シリーズは、「Pro/Pro Max」に新チップのA16Bionic、「無印」に従来のA15Bionicが搭載される…という異例の形になりそうです。
Appleの真意はどこになるのでしょうね?
半導体不足?
TSMCと関係性?
価格を抑えるため?
それとも戦略的にモデル内での階層を設けるため?
よく分かりませんが、これまで同一モデルにおいては基本的に共通チップを使ってきたiPhoneにおいてはかなりのインパクトがあることは確かです。
そうなると、正に「プレミア」的なモデルとなる「iPhone14 Pro/Pro Max」がどの程度の性能的・機能的アドバンテージをもつことができるか…ということがひとつの注目点となるでしょう。
そんな中…。
同モデルのチップ性能を予測する記事が来ています。
やはり「マイナーチェンジ」かな?
記事によると、
Macworldが、iPhone14 Pro用A16はA15からどのくらい性能向上するか、噂される製造プロセスや仕様から予測している
ということです。
その内容としては、
〇A16Bionic搭載
〇N4Pで製造(第3世代5nmプロセス)
〇N5比で11%の性能向上、22%の電力効率改善、6%のトランジスタ密度増加
〇A15で150億個だったトランジスタは、A16ではおそらく180億個から200億個に
〇増加するトランジスタの大部分は、機械学習のためのNeural Engine、画像信号プロセッサ(ISP)、ビデオエンコーダーとデコーダー、そしてCPU性能の向上に用いられる
〇A16はLPDDR5と組み合わせ、動作周波数を高速化することで、A15よりも15%の性能向上を実現
〇A16のGPU性能はA15から30%向上する
といったところのようです。
その性能に関しては、これまで漏れ伝わってきたものと大きく変わっていません。
要は、「マイナーチェンジ」モデルです。
まずもって残念なのは、チップが3nmプロセスルールではなく、しかも4nmでもなく、5nm据え置きで製造されるということ…。
それでいてトランジスタ密度は増加する…というカラクリはあるようですが、性能向上率が「11%」というのは正直さみしい数値です。
当然Appleとすれば、iPhone14から「3nm」のチップを搭載したかったはず。2年周期というiPhoneのビッグチェンジ期が、今年だったはずです。
しかし、間に合わなかったようで…。
恐らく来年は4nmをすっ飛ばして3nmのチップが来るはず。これに応じてMacのMチップも本格的に3nmプロセスルールチップへと舵を切ることになるでしょう。
まあ、チップ性能に関してはかなり以前から情報が出ていましたので、動揺はありません。
バッテリーもちが気になる!
チップ性能以上に気になるのは、バッテリーもちです。
N5Pでは「22%」の電力効率改善…とさせていますね。
チップ性能向上でかなり相殺されることにはなるでしょうが、どれくらい粘れるかに期待です。
また、モデムがようやくsnapdragon X65 5Gになります。
1年以上前に発表されているモデルですが、iPhoneにはそのタイミングから搭載されていませんでした。
正直、iPhone13 Proのスリープ時のバッテリー減りに不満がありますので、新モデムになって効率よく4G・5Gの切り替え管理等を行ってくれることを願っています。
また、先日は今後のモデム供給に関して、MediaTekの名が上がっていました。
もしAppleがQualcommと袂を分かつことになると、来年度以降のバッテリーもちに関してはかなり不透明になるとも考えられます。
それ故、snapdragon X65 5Gに関してはその性能が非常に気になるところです。