AppleはMediaTek製モデムを「繋ぎ」として使う?
自社製5Gモデム製造をもくろんでいたAppleでしたが、どうやらまだ時間がかかりそう…ということに関しては先日ご紹介しました。
大元になるのがここでも紹介したAppleとQualcommとの泥沼の争いであることは明白です。この争いは結局Appleが折れたわけですが、その対策として「自社製モデム」製造に傾いた…ということは周知の事実。
以前からの噂であればiPhone14に純正モデムが搭載されてもおかしくない頃合いだったのですが、その計画はかなり遅れてしまっているようですね。
それを証明するかのように、Apple Watchのモデムに関する話題が来ています。
MediaTek製モデムを「繋ぎ」として使う?
そんなにQualcommが嫌なの?
記事によると、
MediaTekがApple Watch Series 9用5Gモデムの注文を獲得したと報じられる中、同社はAppleとの長期取引について懸念を抱いていると、工商時報が伝えた
ということです。
「Series9」ということですので、来年の話なのですね。
Apple Watch用モデムに関して、設計と試験が完了している…ということですので、これが本当だとすれば来年から数年は、少なくてもApple WatchのモデムはMediaTek製が搭載されることになるでしょう。
しかしAppleが純正モデム製造を諦めていないのであれば、当然MediaTek製搭載は「繋ぎ」ということになります。そこを踏まえての納得済の契約なのかもしれませんが、なかなかにドロドロとしたAppleとMediaTekとの関係…と言えそうです。
「Qualcomm製以外」という条件で考えるとそれしか選択肢かない…ということなのかもしれませんが、そもそも、
「そんなにQualcommが嫌なの?」
という話です。
元々はライセンス料が高すぎる…というApple側の不満から始まっている話のようですが、それでも渋々ながら出戻りした身。
ここで供給元を替えるというのはAppleが分からしても相当に勇気のいる決断なのではないでしょうか?
そんなにQualcommが嫌なの?
ライセンス料に納得がいかない?
それ以外の何かでまた揉めちゃった?
今回はApple Watchの話題なのですが、来年以降のiPhoneのモデムはどうなるのでしょうかね?
恐らく純正は間に合わないはず。こちらもMediaTekで行くのか?
どうもAppleとQualcommとのずれまくっている関係性の修復はなかなか困難そうです。