3nmプロセスの「A17 Bionic」 ようやく歩留まりが上がってきた!
WWDCも終わり、無事にApple Silicon登載のMac Proも登場したことで、とりあえず懸念は無くなりました。
今後は3nmプロセスルールで製造される新型チップへの移行がテーマとなるでしょう。
これまでの本ブログでの予想通りは、初の3nmチップを登載するのはiPhoneになりそうですね。恐らくは今後もiPhoneを皮切りに、MacBook Air→MacBook Pro→Mac Studio/Mac Proへと、より性能を高めたApple Siliconが登載されることになるでしょう。
あくまでも「基本はAチップ」という位置づけですね。
さて…。
そんな3nmプロセスルールのチップですが、これまでは製造するTSMCでの歩留まりの悪さが報告されていました。内部構造がより高精細化したことで、どうしても不良品の割合が高くなっていたのです。
しかし、その状態も改善しているようです。
年内に4,050万個製造?
記事によると、
iPhone15 Proシリーズ用A17 Bionicの年内の製造個数は4,050万個、iPhone15シリーズ用A16 Bionicの製造個数は4,500万個が見込まれる。iPhone15 Proシリーズ用A17 BionicはTSMCの3nmプロセスで製造されるが、歩留まり率が着実に向上していると、経済日報は述べている
ということです。
15Pro用のA17 Bionicの予想生産個数「4,050万個」。これに無印用のA16 Bionicを合わせると合計が「8,550万個」の生産となります。
これはiPhone14シリーズと同等かやや多い…ということ。
そして、恐らくはiPhone14シリーズから続く「Proの人気が高い傾向」が続くでしょうから、正に3nmプロセスチップが順調に製造されることはAppleにとって死活問題だったわけです。きっと胸をなで下ろしていることでしょう。
先日来、この「Pro偏重」を意識してiPhone15 Pro/Pro Maxの初期生産を拡充する…という情報が漏れ伝わってきています。
Appleとしても、新世代チップを登載するProシリーズが売れる…という見込みは十分にもっているでしょうから、このチャンスを逃すわけにはいきませんよね。
この調子で、Mac用の「M3」の製造も順調に進んでくれることを願うばかりです。