東野圭吾「あなたが誰かを殺した」が9月21日に発売!
東野圭吾さんの最新刊は、あの「加賀恭一郎シリーズ」です。
しかも「殺したシリーズ」の第3作…となるようですね。
「あなたが誰かを殺した」が講談社より、9月21日に発売となります。
「人とは何か」を考えさせるテーマ性に期待!
表紙にある、
「加賀恭一郎 別荘地にあらわる」
というコピーのもと、すでに大まかな説明文も掲載されていますね。
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。
今回の舞台は「別荘地」のようです。
加賀恭一郎シリーズは、単なるミステリーではなく、「生命」「家族」「自分の立ち位置」等のテーマを散りばめた作品群となっている印象が強いです。
加賀シリーズの最新刊である「希望の糸」のレビューの中でもこの点には触れました。
この「希望の糸」は、早々に「犯人」が特定され、それ以降の人間関係に重きを置くという異例の構成。しかしそれだけに、非常に重厚で単なる「ミステリー」というジャンルに留まらない奥深さを感じることができた名作だと考えています。
加賀シリーズでは、特に舞台を日本橋に移した「新参者」以降の「麒麟の翼」「祈りの幕が下りる時」「希望の糸」と、秀作が続いています。
東野さんは、「活劇もの」「ファンタジーもの」になると物足りない作品を書いてしまう傾向があるため、前作の「魔女と過ごした七日間」には大きなストレスを感じました。
今回の「あなたが誰かを殺した」に関しては、最近の加賀シリーズ同様の「人情味溢れる重厚な作風」を期待します。