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2024年まで、AppleはTSMCの3nmプロセスを独占する?〜性能面でAndroid勢を牛耳ることに… Macも…〜

2024年まで、AppleはTSMCの3nmプロセスを独占する?

 先日、TSMCの3nmプロセスルール技術で製造されるA17Bionicの性能が35%程度アップするのでは…という記事をご紹介しました。

 

 待望の新世代チップ…ということで、その性能には大きな期待がかかっているわけですが、この分だと「チップ性能でぶっちぎる」というiPhoneの伝統は死守できそうです。 
 この他にも、省電力性に優れた3nmチップということで、バッテリーもちがかなり向上するのでは?…という噂も流れています。iPhoneにとっては、実際にアプリを駆動している際のバッテリーもちがひとつの課題でしたので、この部分も大いに期待できそうですね。

 さて…。
 前掲の記事でも書きましたが、まだまだ歩留まりが十分に高まっていない3nmプロセスのチップを確保するために、AppleとTSMCの間に協定ができているようで、歩留まりの悪い分をTSMCが補填する代わりに、効果になるチップをAppleが全て買い上げる…ということになっているよう…。
 しかも、これがiPhone要のAチップだけではなく、Mac用Mチップにまで話が及ぶようで、
「2024年の3nmチップはAppleが独占する!」
という極端な形になりそうです。

 

1年分の性能的アドバンテージを確保?

 記事によると、

QualcommやMediaTekはTSMCの3nm生産ラインを使用することはできず、来年末までは完全にAppleが独占すると予想されている

ということです。

 

 個人的には、徐々にApple以外のメーカーにも3nmの門戸が開かれていくのかな?…と予想していただけに、ここまで独占的な契約になっていること自体に驚きました。

 もちろん、記事の冒頭にもあるように、
「A17Bionicの性能が高く、他のAndroidメーカーが太刀打ちできない…」
ということも言えますが、ここまではっきりとした「空白の1年」が生じることで、Appleとそれ以外のメーカーの間に、それ以降のチップ利用に関して「1年分の埋められない格差」が生じるのではないか…と考えてしまいます。

 

 チップ性能に関しては、「1年間」の間に20%弱程度は向上していく印象です。しかも今回は3nmプロセスという新技術を用いたチップであり、この技術をApple以外のメーカーが使えないということで、来年度以降、この1年間で開いたチップ性能の差を回収できなくなるのではないでしょうか?

「2025年になれば、他メーカーも最新の3nmチップを購入できるのでは?」
という考えもあるかも知れませんが、その頃にはAppleのチップは更に上を目指した構成になっているでしょうし、その最新の技術はやはり「Appleに特化した形で供給される…」ということになるのでは?

 

 つまり、今年度形成された「Apple + TSMC」のチップ製造体制が、今後の業界のスタンダードとなりかねない…ということです。
 現状、次の「2nmプロセスルール技術」の開発が進んでいる…ということは噂に上っていますので、
「初の2nmプロセスチップもAppleの独占状態に!」
ということが数年後に起こりうるのではないでしょうか?

 

 TSMC以上の優秀なチップ製造メーカーが登場すれば話は別ですが、最先端技術を駆使したチップ製造に関してはTSMCの独壇場とも言える状況になっており、それはなかなか難しいのではないでしょうか?

 MacのMチップも同様の事情になっているようで、来年度のMacの性能には大いに期待しているのですが、逆に、
「Appleだけこんなに優遇される状態はフェアじゃないのでは?」
と感じてしまう自分もいます。

 

 AppleとTSMCとの蜜月状態。
 今後も注視していく必要があるようです。

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