オールインワン「HHKB Studio」の評価やいかに?
「静電容量無接点方式」の高級キーボードで最高峰の打ち心地を提供してくれているのがPFUのHHKBシリーズです。
同じ「静電容量無接点方式」を採用した高級志向のキーボードとしては、REALFORCEシリーズがありますが、私はHHKBと出会って全面的に乗り換えました。打鍵感は全く異なります。HHKBはREALFORCEシリーズ以上の「スコスコ感」です。
私は「Type-S」いち推し。
そんな我が道を行くHHKBシリーズに新製品が追加されたのですが、これが非常に意外な方向性をもった製品でして…。
オールインワン…。しかも、「静電容量無接点方式」を捨てています…。
さすがの私も衝動買いはヤメ
この度発表されたのは、「HHKB Studio」。
ウリは、「ポインティングデバイス」と「ジェスチャーパッド」を内蔵したオールインワンのキーボードになっていることです。
そして、HHKB使いとしては、その両方ともに引っかかりを感じます。
「ポインティングデバイス」については、完全にThinkPadの「アレ」ですよね。マウスカーソルの役割を担ったり、押下することでクリックできたりと、手元をなるべく動かさないで済むように…というギミックですが、細かい作業になればなるほど正確性に問題が生じるような気がします(ポインティングデバイス、試したことはありませんが…)。
また、それ以上に心配なのは「ジェスチャーパッド」です。
スクロール、矢印キー、ウインドウ切り替え等、様々な機能を割り付けることができるようで、いわゆる「左手デバイス」のような機能をキーボード内に埋め込んだ…とも考えられるかもしれません。
ただ、これも果たしてマウス等の個別の機器並の操作性、快適性を保証してくれるものかどうかは甚だ疑問です。
特に「HHKB Type-S」+「BetterTouchTool」+「MagicMouse2」で快適に操作できている現状を考えると、なおさら飛びつくわけには…。
そして…。
ショッキングだったのが「静電容量無接点方式を捨てた」ということ。
なんと、「メカニカルスイッチ」とのこと…。
さらに、様々な方のレビューを見ると、キーストロークがこれまでのHHKBキーボードよりも僅かに浅くなっており、これが結構な違いとして感じられる「別物」のキータッチになっているということなのです。
もちろん、さすがのHHKBで、その打鍵感を悪く言う方はいないのですが、この「キータッチ」というものは「好み」の部分が非常に大きく、これまでのHHKBはこのニッチな感覚的な部分で評価されていた…と考えられます。
果たして、敢えてHHKBを選択するような、ある意味「変態的」なまでのこだわりをもつ方々に、今回の変化は受け入れられるものでしょうか?
現在すでに品切れ状態の本品。
数日前、私がAmazonを観に行った際には在庫がありましたが、さすがの私も今回ばかりは購入を積極的に回避しました。
だって、「HHKB Type-S」の素晴らしさに対する思いは、購入後2年以上が経過しても全く衰えていませんので…。
後は…。
今後のレビューで、Studioを絶賛するような声が数多く上がってくるようであれば、物欲が増してくるかもしれません…。でも…、どうでしょうね?
未だに懐疑的です。