Apple、「Apple Car」計画を終了へ!
2月に米国で登場した「Apple Vision Pro」は、Apple内でも社を二分するほどに物議を醸した話題だったようです。
果たしてApple Vision Proが一般のユーザーに受け入れられるデバイスになるのか?
それが問題ですよね。
米国内でも、初動の売れ行きは悪くなかったものの、一段落してからはあまり売れていない…という話もあり、Appleにとってどの程度の恩恵をもたらす存在に成長するのかについては全く未知数と言えるでしょう。
今後の価格動向や魅力的なコンテンツの増加が鍵になっていくのでしょう。
そんな中…。
Appleが「Apple Car」の研究を諦めた…という衝撃的な情報が飛び込んできました。
気になるのはAppleの未来ビジョンです。
今後のAppleはどこへ行く?
記事によると、
Bloombergが、Appleは、は電気自動車(EV)を開発するという10年がかりの取り組みを中止すると事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたと伝えている
ということです。
数年前の「AirPower頓挫」でも結構衝撃を受けましたが、今回の衝撃はそれどころではありません。
一体何が原因なのでしょうね。
昨今、欧米で「EV」に後ろ向きな動向が見られることから、費用対効果が見込めない…と考えたのか?
それとも、そもそも技術的に困難…という判断を下したのか?
前者の可能性は大きそうですね。
そもそもEVのバッテリーを製造することで、燃料機関搭載車よりも環境に悪影響を与えるのでは…という見解がなされ始めています。
また、実際にEVが普及し出した中で、航続距離、充電インフラ、充電時間、冬期間の不安、バッテリー劣化、リセールバリュー大幅ダウン等、様々な不都合が起きているということも聞きます。まあ、これらは実際に試してみなくても大問題になることは分かっていたことなのでは?…と疑問に思いますが。
EUも全面的にEVに移行する期間を後ろ倒しにしたり、米国内でもTeslaの業績が悪化したりする中で、Appleが「割に合わない」と考えてもおかしくは無いでしょう。
また、後者の問題も考えられます。
以前までは、
「内燃機関を使用しないEVには、電機機器メーカーやベンチャー等、多様なメーカーにチャンスがある」
とされてきました。
しかし、全く自動車に関わってこなかったメーカーが、実際に走行する自動車に辿り着くまでは、大きな壁がいくつも立ちはだかることになるでしょう。さすがにそんなに簡単では無いはず!
理由はともあれ…。
この「Apple Car頓挫」を受け、Appleの株価が上昇した…ということで、Apple Carは一般的に「難しいのでは?」と受け止められていたということがよく分かります。
私もさすがのAppleもEVに手を出すのは危険すぎる…と考えていましたので、懸命な判断なのでは?
しかし…。
中・長期的に見れば、これでAppleの将来がますます見えづらくなってきた…ということが言えるでしょう。
いつまでも「iPhone」がAppleの屋台骨を支える存在であり続けるはずもありません。
いち早く「ポストスマホ」に辿り着いたり、新機軸のデバイスを発明したりという大きなブレイクスルーが必ずや必要になるでしょう。
さて、それは何なのか?
そして、いつ登場するのか?
Appleは今、結構あせっているのかもしれませんね。