AppleのMシリーズチップ「Extreme」は、Apple Car用に設計されていた?
先日、「Apple Car」の頓挫について報じられました。
「Apple Vision Pro」よりも格段に上のスケールの話ですので、「やっぱりな…」という思いの反面、「残念…」という気持ちもあります。でもまあ、冷静に考えれば、いくらAppleでもそこまでは無理でしょ?…ということです。
そんな中…。
これまでMac用と噂されてきたMチップ「Extreme」が、Apple Car用に研究されていたのでは?…という興味深い記事が来ています。
ホント?
さすがに話が飛びすぎでは?
記事によると、
Appleは、Apple Carに搭載することを目的に、M2 Ultraを4つ統合したカスタムチップを開発していた模様
ということです。
これまでのExtremeチップの情報を見聞きしている方であれば、「?」と思うはず。
だって、あくまでもExtremeチップは「最強Mac」のためにある…と考えられてきたからです。
そもそも「M1 Max」を2個結合させたものとして「M1 Ultra」が誕生し、同様に「M1 Ultra」を2個結合(M1 Maxを4個結合)したものが「M1 Extreme」と考えられていました。
しかし、M1・M2シリーズともに「Ultra」の2個結合が最強チップとなっており、特にGPUの部分に置いてはWindows機には適わない…というのが「AppleSilicon Mac」の評価だったわけです。
この「Extremeチップ」が登場しない原因として、
「発熱問題を抑えきれない」
ということが以前から言われていました。
「Ultraチップ」に関しても、Mac Studio無いの大きな冷却ファンを使用するのが前提です。2倍のチップとなると、相当に冷却には気を遣わなくてはなりませんが、単純に「2倍」で片付けられないほどの問題が生じていた可能性もありますね。
しかし!
今回の記事の内容が本当だとすれば、
「そもそもExtremeチップはMac用ではなかった?」
という疑問が生じます。
でもどうでしょうかね?
「Apple Car用」といっても、計画中止前の段階でさえ、実際にApple Carが登場するのは相当先の話であったわけで、それを「Mac用」と混同されるような時期に、混同されるような性能で語られること自体に大きな違和感を感じます。
個人的には、やはり、
「ExtremeはあくまでもMac用。単純に熱問題で発売が遅れている…」
と考えたくなります。
本来であれば、現行Mac Proの巨大な筐体には、「M2 Ultra」ではなくて、「M2 Extreme」が乗るはずだったのでは?
そうでなければ、Mac Studioと同等の性能のチップをあの巨体に載せる意味自体が無いわけですので…。
今回の記事では、「M3 Extreme」の登場の可能性にも言及しています。
出るとすればもちろん「Mac Pro専用」となるのでしょうが、昨年の「M2 Extreme頓挫」の記事以降、Extremeの噂がぱったりと無くなっていたことを考えると、個人的には2024年中のExtreme登場は無いのでは?…と考えます。