錯綜する「MicroLED搭載 Apple Watch Ultra」の開発状況
先日、MicroLED搭載のApple Watch Ultraの開発において、MicroLEDサプライヤーが撤退したことにより、その開発が中止されたのでは?…という記事をご紹介しました。
ミンチー・クオ氏の見解なのですが、ガーマン氏はこれに対して、あくまでもサプライヤー候補の1社が撤退しただけで、開発は進んでいる…ということを述べています。
超有名アナリスト二人の見解の相違が非常に興味深いところなのですが、この度この話に対して追加の情報が来ています。
またサプライヤーが撤退したようです。
これはまずいことになっているのかも…
記事によると、
2026年モデルのApple Watch Ultraへの搭載を目標に開発が進められていると噂のマイクロLEDディスプレイ用マイクロLEDチップのサプライヤーが、また撤退した模様
ということです。
以前撤退が報じられたのが「Osram」という会社のようですが、今回撤退が報じられたのが、シンガポールに本社を置く「Kulicke and Soffa Industries」という会社のようです。
まあ、Appleが求める品質の条件は非常に厳しいでしょうし、極限までコストを削ることを要求するでしょうから、体力・技術力がない企業が撤退を余儀なくされる…ということ自体はあり得ることでしょう。
しかし、こうも撤退が相次ぐとなると、
「MicroLEDを供給する企業がほぼ絞られているのかな?」
と考えてしまいます。
そこまで見通しが立ったからこその「足切り」であれば納得なのですが、未だに具体的なサプライヤーの名前が挙がる気配はありませんし、MicroLED搭載Apple Watch Ultra登場の目処が立った…という報せも皆無です。
となれば…。
総合的に考えて、
「MicroLED生産の目処が立たず、開発計画そのものが窮地に立っている」
と考えても全く違和感はありません。
Watch用のMicroLEDに関しては、Appleが自社開発にこだわっている…という話もありますし、もしかするとだいぶまずいことになっているのかもしれませんね。
もしかすると、今後もサプライヤー撤退…という報道が繰り返されることになるのかもしれません。要注目です!