Pi8の音質以外の魅力とは?
Bowers & Wilkins「Pi8」を購入し、レビューしてきました。
前回は、DEVIALET「GEMINI II」との音質対決を行い、心地いいボーカルを聴かせるという意味で、私は「GEMINI II」を選択する…ということをお伝えしました。
ただ、ヘッドホン並の重厚感のある低音ベースの音作りである「Pi8」は、Bowers & WilkinsのDNAが生きたヘッドホン界の最高峰であるという認識に至っております。
重厚で楽器系の音が得意なPi8か?
それとも解像感・分離感、ボーカルの心地よさや音場の広さと共にリスニング系の最高峰となるGEMINI IIき?
これは完全に好みの問題です。
できれば双方聴き込んだ上で最終判断をしていただきたいくらいです!
さて、Pi8のレビュー最終回となる今回は、Pi8の装着感について。
はっきり言ってこれまでの完全ワイヤレスイヤホンの中で最高です!

純正イヤピースとシェルデザインが生み出す最強の装着感!
まずはイヤピースについて。
(ただし、イヤピースの効果は正に人それぞれ。私の今回の印象をすべての方々に感じていただけることはないかもしれません。ご了承ください)
これまで数多くのイヤホンを試してきましたが、純正のイヤピースが「文句なしにピッタリくる!」というものは殆どありませんでした。
もちろん回り回って、「他のものよりは純正がマシだから…」という理由で最終的に選択する場合はありましたが…。
その「妥協案」の筆頭が、前回音質対決で相まみえたDEVIALET「GEMINI II」です。
以前のレビューにも書きましたが、サードパーティー製と比較すればこれかな?…という感じでの選択となりました。
タイトルにもありますが、「回り回って…」という表現がピッタリでしたね。
もしもっとしっくりくるイヤーピースがあれば、より重厚感のある音になるのでは?…と考えます。
ただ…。
今回の「Pi8」に関しては、「Lサイズ」で正にジャストフィット。
音質もバッチリでしたし、耳の中でのポジショニングも最高。これが影響してか、YouTubeのレビューではさほど評価されなかったのノイキャンも結構効いておりました。
私の耳は、AirPods Pro以外のイヤホンではなかなかノイキャン効果を感じ取れない特殊な形状をしているようなのですが、Pi8はフィットしていたからだと思われます。
最初に装着し、初聴きをした段階で確信を得たのですが、これまで私が試してきた多くのイヤピースと交換して聴いてみたところ、どれも本機種の要である低音がブーミーになった印象でした。
量的にも出ているPi8の低音ですので、純正のイヤピースで劣化を抑えることが重要かと…。
さらに…。
本体の適正な大きさ、ノーズ部への傾斜、ノーズの長さが、耳穴でのフィッティングに貢献していることは明らかです。
GEMINI IIの装着感の悪さは、ノーズ部の傾斜や長さが足りないことによって生じるものではない化と考えています。
GEMINI IIにPi8の装着感があれば正に鬼に金棒なんですが…。


フィッティングが悪いことがストレスになる…と言う方も多いかと思います。
そちらの方を重視したい方は、Pi8の視聴をお薦めします。