ノイズキャンセリング搭載AirPods 4は、あり? なし?
さて、注目の「AirPods 4(ノイズキャンセリングモデル)」が到着しました。

なんといっても最大の注目は「ノイズキャンセリング」です。
具体的に言うと、
「オープンイヤー型ノイキャン機は成立するのか?」
ということ。
物理的に考えると、どうしても無理があるのです。
カナル型で耳穴を塞ぐことによって成立する、それがノイキャンの原理だとこれまでは考えてきました。特に、一定レベルでのノイキャンの効きを担保するとなるとなおさらです。
本当に、「おまけ程度」ではなく、本格的なノイキャンの効きを実現しているのかどうか…。
今回のAirPods 4のレビューは、外観や音質等を後回しにしてノイキャンから行いたいと思います。
ドキドキしながらの開封です。
オープンイヤー型なのに、十分な効きを実現! これは革命だ!
まずは早速のペアリングから…。
AirPods類を購入するときの一番の楽しみが、蓋を開けるとiPhoneに出てくるポップアップ。これを一押しでペアリングの他、iCloudで関連付けられているAppleデバイスすべてで即利用可能になるシステムは、Appleの恩恵以外の何物でもありません。

さて、早速試聴…とAirPods 4を耳に装着すると、「スッ…」と、いつもAirPods Pro2を装着したときのようにノイキャンが入ったときの感覚に陥り、周囲のノイズが低減されるのが分かりました。
この時点で、
「オーブンイヤー型イヤホンでのノイキャン、成立している!」
と実感します。
音楽を流さない段階で感じたのは、「低音のカット」です。
書斎で動いていたサーキュレーターのゴーッという重低音のようなものがほぼカットされたのが一瞬で分かります。
高音部は割と残っている印象。
ただ、AirPods Pro2も、敢えて人の声の周波数帯はカットしないような調整がなされている印象なので、これはノイキャンの性能というよりも、安全性等を考慮した調整部分の話なのだと思います。
期待以上に「ノイキャン機」でした。
外観をAirPods 3と比較すると、筐体にあるマイク等の穴の位置が一変し、AirPods Pro2のそれと同様の位置に変更されていることが分かりました。(下画像 左がAirPods 3、右がAirPods 4)


外音取り込みだけでは無く、ノイキャンをも考慮すると、どうしても各種の位置関係を見直す必要かあったものと思われます。
ただ、これだけしっかりとしたノイキャンを効かせるとなると、「外部の音を逆周波数的な音波を出して打ち消すという動作」が、耳の周りで盛大に行われているものと思われます。
AirPods Pro2のようなイヤーチップによる遮音性がない分、むしろProよりも盛大に外部音を打ち消す動作を行っているのではないでしょうか?
AirPods 4はノイキャンを効かせると「4時間」のバッテリーもちと、駆動時間的には少々不安な面がある仕様ですが、このノイキャンに向けた動作を考えると、
「これでもよくがんばっている…」
と私は考えます。
さて、肝心のノイキャンの効きですが、
「AirPods 4 < AirPods Pro(初代) < AirPods Pro2」
ということになります。
残念ながら、以前本ブログでもご紹介した、「AirPods 4と初代AirPods Proのノイキャン効果が同等」ということにはなりません。まあ、結構な差があることは事実です。
しかし…。
初代AirPods Proは現時点で考えても最高峰のノイキャン効果を有していたと考えます。
むしろ、「効果が2倍になった…」とされるAirPods Pro2のほうが「初代に若干の上乗せ」と考えた方がいいくらいで、初代のAirPods Proを過小評価してはならないと、私は考えています。
そうした中で今回のAirPods 4をみたときに、
「オープンイヤー型なのに、よくぞここまで強力なノイキャンを実現した!」
と驚くばかりです。
これでしたら、
「カナル型は耳に合わず、これまでノイズキャンセリングの恩恵を受けられなかった…」
という方も大満足できるのでは無いでしょうか?
ただ、耳内での位置により、若干ノイキャンの効果に違いが生まれます。自分に合うポジショニングを早めに発見することが重要です。
結論!
十分他メーカーの一般的なカナル型ノイキャンイヤホンと方を並べるほどの効果を体感することができます。まあ、一部強力なノイキャンを売りにするような機種と比べるとさすがに部が悪いですが、そうでなくてはカナル型の存在意義さえ無くなってしまいますので…。
このノイキャン搭載AirPods 4。
衝撃度で言えば、この度発売されたAppleデバイスの中ではベストなのかもしれません!
ある意味、「革命」です!
次回は、このAirPods4の存在価値について。