Thunderbolt5の威力はいかに?
Mac Studio(M4 Max)を購入し、M1 Ultra搭載のMac Studioとの比較をしております。

前回までの簡単な検証で、M4 MaxのCPU・GPU性能いずれも、こちらが想像していた以上のものであることが判明しました!
本当によかった…と胸をなで下ろしているところです。
さて今回は、もう一つの重要案件「Thunderbolt5端子」について。
超高速スピードに対応したThunderbolt5を備えたMac Studio(M4 Max)ですので、
「内蔵SSDを極力減らし、その分を外付けSSDに振り返ることで、コストを抑えるとともに使い勝手もよくしていこう…」
という考え方で臨もうとしております。
そこで導入したのが「OWC Thunderbolt 5 Hub」と「OWC Envoy Ultra Thunderbolt 5 2TB」。
外付けのThunderbolt5対応SSDの選択肢が殆ど無い状態ですので、想定よりは割高な出費になりましたが、これで満足できるのであれば、次回の買い替え時はSSD関連の出費をさらに抑えることができるでしょう。恐らくはこのSSDをそのまま流用できるでしょうから。
さあ、検証開始です!
使える! 後は価格がこなれてくれば…
先ずは「OWC Thunderbolt 5 Hub」。
筐体は大きいですが、Thunderbolt5の端子は4つのみと、結構数に限りがある印象です。
Mac StudioのThunderbolt5端子も4つ。
ただし、この内の2つはデュアルで使用しているディスプレイにもっていかれますので、数に余裕はありません。特に速度が必要無い接続に関しては、Pro Display XDR背面のUSB-Cポートを使ったりして対応していますが、適宜別のHUBは必要になることが考えられます。
そして、肝心の速度の話。
以下のように「OWC Envoy Ultra Thunderbolt 5 2TB」を「OWC Thunderbolt 5 Hub」に接続し、Blackmagic Disc Speed Testで計測すると…。

内蔵SSDの速度がこちら。

読み込みは全く遜色無い状態ですね。
書き込みが結構劣る印象。これで5000を安定して超えてくれていたら印象は更に良くなるでしょう。
ただし、この「OWC Envoy Ultra Thunderbolt 5 2TB」をM1 UltraのMac Studioに接続して使ってみたところ、以下のようにThunderbolt4相当の速度しか出ておらず、この「3000MB/秒」という「越えられない壁」は大幅にクリアしていることからも、Thunderbolt5恐るべし…と感じる結果となりました。

そして、最後に気になっていたことをテスト。
それは、「OWC Envoy Ultra Thunderbolt 5 2TB」を「OWC Thunderbolt 5 Hub」経由ではなく、直接Mac StudioのThunderbolt5端子に接続したらどうなるか?…ということ。
結果は以下の通りに…。

なんと、ハブ接続時よりも書き込みのスピードが大幅にアップし、書き込みと読み込みの速度が同じところまで回復しました。もはや本当に内蔵SSDと遜色ないレベルと言えるでしょう。
後は考え方の問題ですね。
「OWC Thunderbolt 5 Hub」に接続するのであれば、下の画像のようにHUB前面のポートに差せるため、使い勝手は非常に良くなります。ただし、書き込みがやや遅くなる…。

Mac Studio本体のThunderbolt5端子は本体背面にあり、非常に抜き差しがしづらいです。使い方としては、常時接続というよりも使いたいときに接続する…というやり方を考えてますので、この「背面差し」は非常にストレスになりそうです。
これ、Ultra搭載のMac Studioであれば前面の2ポートもThunderbolt対応になりますので、使い勝手がよかったのです。時期Max搭載Mac Studioで改善してもらえないでしょうかね?
恐らく…。
背面差しのスピードよりも使い勝手を選んでしまいそうです。HUB接続でも、Thunderbolt4の「3000MB/秒の壁」は大幅にクリアしているので安心して使えますし…。