「未来」でミソを付けた湊かなえさんの新刊
直木賞の候補作となった湊かなえさんの「未来」。
なぜあの小説が評価されるのかわからないほどの駄作だと私は考えています。
湊さんが大好きなだけに,本当に残念な作品でした。
以前のブログで,「次の作品が正念場」と書いたのですが,その正念場が思いのほか早くやってくることになりました。
「ブロードキャスト」。湊さん異例の青春小説だということです。
湊さん初の新聞小説
この作品,湊さん初の新聞連載小説なのですね。全く知りませんでした。
しかも,掲載した新聞は「神戸新聞」。いわゆる地方紙です。
この記事によると,湊さんは兵庫県在住ということで,地元紙に寄稿したという形になるのでしょう。
しかも,その内容が,湊さんとしては異例の青春小説になるとのこと。
「少女」でもその年頃の女性を描きましたが,「青春小説」とは言えない内容でしたので,「初」の青春ものといってもいいのではないでしょうか?
その内容は…。
高校放送部を舞台に,放送コンクール全国大会を目指す主人公を描くということです。
う〜ん,湊さんがどのように描くのか全く想像ができない!
もがく湊かなえ
湊さん,今現在もがいているのではないでしょうか?
「未来」の存在がそのように感じさせます。
もがいているからこその「新ジャンル」挑戦。
大ばくちですね,これ。これでこけたらいよいよ方向性がわからなくなりそうで怖い面もあります。
しかし,あの湊さんが描く青春ものを読んでみたい…という願望の方が遙かに大きいです。
はたして得意の大どんでん返しがあるような「くせ」のある青春ものなのか?
それとも王道を行くものなのか?
「王道」過ぎると,
「それ,湊さんじゃなくてもいいんじゃない?」
なんて,うがった見方もしてしまいそう…。
さてさて,どのような「湊流青春物語」となりますことやら。
楽しみに待ちましょう。
★追記・8/26★
読了しました!