「送料無料」はやはり強い!
買い物をする際,
「実店舗を使わなくなったなあ…」
と実感される方も多いでしょう。
私もやはりネット購入が非常に多くなっています。
また,以前は頻繁に足を運んでいた書店に行く回数も激減しました。
常に追跡している作家さんは限られており,話題作等もネットでの検索が便利ですので,「新しい出会いを漁りに…」という機会そのものが減少してるのです。
また,私が住む秋田では,出版物の販売日が首都圏よりも1日遅れており,そもそもの発売日が「金曜日」の場合(結構ある),手に入るのが翌週の月曜日という致命的なタイムラグが生じます。
こうした事情もあり,ますます「ネット買い」が増加しています。本は送料無料が多いですしね。
しかし,やはりネット購入の場合に気になるのが「送料」です。
特に価格が低いものをどうしても購入したい場合,どうしても「損をした気分」になってしまいます。
「送料は無料ではなく,運送してくださる方々の対価として当然支払われるべきもの」
という考え方は重々承知しながらも,私のような地方在住者にとって,
「地元で手に入らないもの」
を手に入れようとすると,どうしても送料が負担となることが多いのも事実です。
そんな中,楽天市場が「一定額購入で送料無料」とする「無料送料ライン」を,全店舗で統一することになったようです。
Amazonとの全面戦争か?
これ,完全にAmazonを意識していますよね。
現在Amazonは「2,000円以上購入で送料無料」というシステムです。以前は送料無料の期間もありましたので,「送料」に対する考え方が時代とともに変わってきたことが分かりますね。
問題は,楽天が「無料送料ライン」をどこに据えるかです。
Amazonと同様の「2,000円以上」としてくるのでしょうか?
いえ,それではAmazonの客は奪えないでしょう。
なぜかというと「AmazonPrime」の存在があるからです。
AmazonPrimeの会員は,AmazonPrimeの対象商品であれば,2,000円以下の賞品であっても送料無料で購入できます。これ,結構強力ですよ。
どんなに少額の商品であっても送料無料…。私も,入会以前には,「その他に必要になるものが発生し,合計2,000円になるまで待ってから購入」していたようなものを,すぐさまポチることができるようになりました。
つまり,Amazonにおける「2,000円以上」というラインは,AmazonPrimeがあることで,「実質的にはもっと低く設定されている」と考えるべきだと思います。
だとすれば,楽天は思い切りそのラインを下げ,「1,500円程度」のようなAmazonとの差別化を図る値段設定をする必要があるでしょう。
便乗値上げがあっては,熱も冷める…
ここで楽天に注意してもらいたいのが,
「送料無料化に伴って,商品価格の便乗値上げはしてもらいたくない」
ということです。
例えば,私が定期的に購入するスターバックスの豆。
KIRKLAND (カークランド) シグネチャー スターバックス ロースト ハウスブレンドコーヒー 907g
- 出版社/メーカー: KIRKLAND(カークランド)
- メディア: 食品&飲料
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
価格は変動しますが,Amazonでは2,200円〜2,400円ほどで動いているようです。
この商品が楽天市場では,2,000以下の値付けがされているのですが,送料がバカ高くて,結局はAmazonでの購入が最善の策となります。
もし,送料無料化が行われ,楽天市場の価格がそのままであれば,もちろん楽天から購入しますが,便乗する形で値上げが横行するようであれば,楽天の信頼性が一気に失われることになります。
是非とも,楽天の本部には,各店舗に対して,そのようなことがないように納得させた上での契約を行っていただきたい。
また,現在は,
「意図的に送料分で利ざやを稼いでいるのでは?」
と疑ってしまうような,商品価格と送料との組み合わせが存在しますので,その点についてもしっかりと監視してもらいたいものです。
何とか,運送業者さんにとっても,そして我々消費者にとってもメリットのある改訂にしてもらいたいものです。