米Amazon Prime 値上げ後の影響は?
ネット通販がこれだけ我々の生活の中に浸透するようになったのはいつ頃からでしょうか?
以前は本を購入するにしても書店に出向き、品定めしてから…ということが多かったのですが、最近は事前に発刊時期を下調べし、Amazonや楽天で予約注文することが殆どとなっています。
私が住んでいる秋田市では、都市部よりも書籍の販売が1日遅れることから、金曜日に発売される書籍は月曜日にならないと手に入れることができません。
しかし、ネットで予約しておけば、金曜日に手にすることができるということは何事にも代えがたいメリットです。
また、Amazon Prime会員になれば、2,000円以内の購入でも送料が無料に!
これ、大きいです! 最近では、ちょっとした少額の購入もAmazonに頼ってしまうことが多くなりました。
これに加え、AmazonPrime Videoの動画も無料で観られることから、特にAmazon Primeはに私にとって必須のサービスとなっています。
2019年に、それまでの「3,900円」から「4,900円」に値上げされましたが、この程度の値上げは「送料分」だけで簡単にペイできる程度のものです。
しかし、その後に米Amazon Primeの価格が上昇。
日本でもいつ値上がりがあってもおかしくない…と考えていたところです。
この度、米Amazon Primeの値上げ後の動向に関する記事が来ています。値上げの影響は少なからずあるようですね。
会員数が伸び悩み
記事によると、
調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の調べによると、2022年6月30日時点での米Amazonプライム会員数は約1億7,200万人で、6カ月前の数字から変わっていない
ということです。
2022年2月、それまでの年額「119ドル」から「139ドル」へ、月額「12.99ドル」から「14.99ドル」へと値上げされた米Amazon Primeの会員価格。
この値上げに関わる調査なわけですが、状況は複雑です。
まずもって、
2020年と2021年の2年間のAmazonプライム新規加入者数は約6,000万人
とされていますが、これはコロナ禍による巣ごもり需要があったのは明らか。しかも値上がり前の急増です。
しかし、値上がり後の会員数は「横ばい」。
要因としては、
①値上げによる需要抑制
②コロナ特需の終焉
ということが考えられるでしょう。
少なくても「大きな会員数減少」にはなっていないわけで、値上げが致命的なマイナス要因にはなっていないということも予想されます。
加えて…。
これまで右肩上がりの成長を見せてきたNetflixに関しても、最近は人員整理の話題が出るほどに業績が停滞しているようです。こちらもコロナ特需は終わった…ということでしょう。
現状、米国では「様子見」の段階に入ったのだと思われます。
さて、日本での値上がりはあるか?
となると、問題は日本のAmazon Primeに関してです。
「Amazon」としての経営が、日本とアメリカとでどの程度の縛りがあるのか…ということは全くわからないのですが、冷静に考えると、
「日本のAmazon Prime価格は非常にお得感がある」
と言えるでしょう。
頻繁にAmazonを利用するのであれば、「送料分」だけでも軽くペイできる…というのは私の感覚だけではない事実のはず。
これに、動画、アマゾンカードでの追加ポイント等のメリットを重ねると、「4,900円」は相当にお安いかと…。
しかし、かと言ってこれを値上げしても大丈夫か…といわれれば簡単に「YES」とは言えませんね。
まずもって、サブスク料金に関する価値観が日本とアメリカとでは大いに異なるでしょうし、そもそも物価の基準も異なるはず。
できれば、しばらくの間は「4,900円」で頑張っていただきたい!
そうすれば、日本におけるAmazonの優位性は更にゆらぎないものになっていくでしょう。