「楽天」は2年縛りなし!
「2年縛り」がお上から目をつけられているという話題を耳にして何年が経つでしょうか?
「使用してやっている」立場である我々ユーザーが,キャリアから「足かせ」をつけられること自体が,考えてみれば異常であるわけです。
基本的にはユーザー本位のシステムで無くてはならないはずですが,日本では「キャリア本位」と思われる部分が多数存在しています。
「2年縛り」の問題にしても,縛りそのものをなくすのではなく,解約できる期間をほんの僅か広げただけという,いつまで経っても自分たちの利権を守ろうとする大手3大キャリアのやり口には,正直辟易といているのが現状です。
そんな中,今年の秋にスタートする「第4のキャリア」楽天が,「2年縛りなし」を打ち出しました。
この「当たり前」が広がってくれることはあるのでしょうか?
「出入り自由」の当たり前!
記事では,楽天の三木谷会長が,
「我々は顧客が出入り自由な仕組みにしたい。縛りなし。なおかつハイクオリティーを目指す」
と語ったと伝えられています。
まあ,楽天としては,自由化といっても「出られて」ばかりでは困るわけで,この発言の根底には,
「縛りがないという自由なキャリアをアピールして他の3大キャリアのユーザー流入を狙いたい」
という思いがあるのでしょう。
また,当然何かしらの「売り」がなければ,ユーザーもわざわざ新規キャリアに移ることはあり得ませんので,これまでも話題になっていた「低料金」かつ「高品質」の通信を提供する目処が立ったということなのでしょうか?
この業界への新規参入はなかなか厳しいものがあるとは考えますが,
「出入り自由」
という,当然の我々の権利復権のための契機となってくれることを願うばかりです。
本当に「低価格」「ハイクオリティー」は実現されるか?
楽天の「第4のキャリア化」については,これまでも話題にしてきました。
誰しもが,
「本当に全国規模のネットワークを安定して確立できるの?」
という問題に関しては,「auとの提携」という離れ業で応えて見せました。
自前のネットワークが安定するまではauのそれを間借りするということなのですが,これに関しては,
「それで価格を下げられるの? auの顔色をうかがうことになるんじゃないの?」
という思いは誰しもがもっているところでしょう。
いずれにせよ,あと半年で答えが出るわけです。
私も,「本当に大丈夫?」と,この段階になっても疑っているうちの1人。
しかし,もし本当に「低価格」「ハイクオリティー」が実現したら…。
きっと,他の3大キャリアも追随せざるを得なくなることでしょう。
その意味では,「ガンバレ楽天」と応援したい気分ではあります。