結局「Siri」は使いものになるのか?
恐らくこの記事をアップするころには我が家に「HomePod」が到着していると思われます。
以前の「HomePodに期待していること」という記事にも書きましたが,基本的にHomePodには「音楽スピーカー」としての役割を期待しており,「Siri関連」での活用は考えておりません。
そもそもiPhoneでも全く使用していなかった「Siri」をちょっとだけ意識し始めたのは,Apple Watchを使い出してからです。
iPhoneをわざわざ取り出さなくても,Watchに話しかければいい…という手軽さと,幾分Siri君が賢くなった…ということで,周囲に人がいない場合には,「タイマー設定」「リマインド設定」等,ごく一部だけですが使い出したという経緯があります。
「HomePod」を導入しても,その使用形態が大きく変わることはないと考えているのですが,そもそも気になるのは,
「Siriってどの程度の賢さなの?」
ということ。
どうしてもデジタルアシスタントの中では,「Google先生」がダントツというイメージか強いのですが,果たしていかに?
そんな中,Apple,Google,Amazonの3大デジタルアシスタントの「知能検査」に関する記事が掲載されており,大変興味深いものがありました。
万能の「Google」,急伸の「Alexa」,コマンドに強い「Siri」
この検査では,3種のデジタルアシスタントに対し,5つのカテゴリの「質問理解度」「正答度」を計測しています。
GoogleとSiriにおいては「2017年〜19年」,Alexaに関しては「2018年〜19年」のデータを比較しています。
調査した「5項目」に関しては,以下のよう説明しています。
さて,その結果は?
まずはそもそもの「理解率」。
これに関しては,どのシステムもほぼ満足できる状態に仕上がっているようです。
つまり,「何を聞かれているか」ついては分かっているということ。
問題はそれに対して,どれだけ「的を射た」返答を返すことができたかということです。
その結果がこちら…。
やはり感じるのは,「Google」の完成度です。
5項目全てにおいてトップ,あるいはトップランクの数値。
やはり,肌身で感じていた「Googleの認識精度が高い」ということは,単なる印象ではなかったということが証明された形です。
「Siri」に関しては,「Command系」,つまり「〜して」という類いに関する強さが際立ちますね。
私が使用する「リマインダーへの入力系」もここの範疇ですので,この部分での精度アップを感じていたことも,やはり実態と結びついていたということです。
「Alexa」は,2018年からの精度アップが著しいですね。
来年はどうなっているのか?
Siriもうかうかできない状況になってきていると言えましょう
「結構使えそう」だけど,言葉の選択がまだ慣れない…
私が思っていたより,Siri君もがんばっていたことが分かりました。
ただ,
「だったら使おう」
とならないもうひとつの要因は,「言葉の選択」の仕方で認識しないことがあるということです。
「〇日の14:00に〇〇」とリマインドしたいときでも,「どのような言い方をすればスムーズに認識してくれるか」が未だにはっきりしない面があります。各項目の順番とか,「リマインド」という言葉を先に出すのか後に出すのか等…。
絶対に認識しやすい言い方が存在することは分かっているのですが,自分の中で「これっ」というものがなかなか確立できずにいるわけです。
スムーズに入力できないのなら,最初からiPhone手動で入力した方がいい…と,まだまだ感じてしまう現実。
Googleは,このあたりが結構緩やかですので,恐らく「数値以上の決定的な差」が,SiriとGoogle Assistantとの間にはあると思われます。