えっ? Face ID廃止?
先日,2020年登場のiPhone12では,「ノッチが消え,Face IDとTouch IDがディスプレイ下に埋め込まれる」という情報についてお伝えしました。
この中では,
「Touch ID内蔵ディスプレーよりも困難であろうFace IDの埋め込みを一気に行うのは無理があるのでは…?」
という個人的な見解を述べさせていただきました。
「新技術」に対して慎重になる傾向が強い最近のAppleにおいて,「二段飛ばし」の技術投入はありえないと考えたからです。
しかし…。
今度は,「二段飛ばし」にしなくても「ノッチレス」と「Touch ID内蔵ディスプレー搭載」をやってのけるという,驚くべき方向性をAppleは目指しているのでは…という記事が来ています。
なんと…,iPhone12Proでは,Face IDが廃止される?
「Face IDカメラ」廃止で成立する「フルスクリーン」?
この記事では,先日のブログで紹介した「LETSGO DIGITAL」のノッチレス情報に,以下の「chinatimes」の情報を加え,「Face ID廃止」という結論を導き出しています。
この中にある表がこちら。
2020年モデルでは,生体認証システムが,「Face ID」と「TouchID 内蔵ディスプレー」の2種類あるのに対し,2021年モデルでは,「Face ID」が消え,「TouchID 内蔵ディスプレー」のみの搭載になっています。
つまり,2020年モデルの「Face ID」と「TouchID 内蔵ディスプレー」は,
「同時搭載ではなく,別々のモデルに一つずつ搭載される」
ということです。
また,2021年では全てのモデルが「Touch ID内蔵ディスプレー」に統一されていることから,Appleとしては「Touch ID内蔵ディスプレー」を次の生体認証システムの主軸に置いている…ということを表しています。
となると,当然「Pro機」に最新の技術を投入することになるでしょうから,iPhone12のモデル展開は以下のようになるかと…。
・iPhone12Pro(6.1インチ),12ProMax(6.7インチ)
→Touch ID内蔵ディスプレー
・iPhone12(5.4インチ,6.1インチ)
→Face ID
そうなると,ノーマルの「iPhone12」には,Face ID用のノッチが残ることになりますね。その大きさが現状維持か,狭くなるか…なんて,もはやどうでもいい問題かな?
なんせ,この情報が正しければ,Face IDに未来はないのですから…。
本当に「Face ID」を捨てるの?
Appleは本当に「Face ID」を捨てるのでしょうか?
iPhoneX以降のAppleは,一貫して「Face IDのセキュリティー面での信頼性」を訴え続けてきました。
マスク問題等の「認証のしづらさ」よりも「安全性」をとろうとするその姿勢に,私としては賛同してきました。そして,あくまでもFace IDの安全性を確保した上で,ユーザーからの要望に応える形で「Touch ID内蔵ディスプレー」という快適性を提供しようとする方向で動いているのだと解釈してきました。
つまり,今後はFace IDとTouch ID内蔵ディスプレーとの「W認証システム」で行こうとしているのではないか…という勝手な妄想です。
しかし,今回の情報が正しければ,Face IDの安全性をとりあえずは放棄することになってしまいます。
Touch ID内蔵ディスプレーに関しては,昨年のSamsungの例があったように,AppleのFace IDほど信頼性が高まっているとは到底思えません。もしFace IDを廃止するのであれば,そのことについてAppleがどのように説明責任を果たすのか…が非常に重要になってくると考えます。
あれだけ「絶対的な安全」を売りにしてたAppleが,このような形で方向転換するなんて…。私にはにわかには信じ難い情報です。