LG「G8X ThinQ」の考え方って，実はすごかったんだ…
いや〜，勉強不足でした。
LGから「G8X ThinQ」という端末が発売されたことは知っていました。
２画面で，独立した両開きタイプの端末…。ディスプレイそのものを折りたたむのではなく，中央に独立したヒンジ部があるということで，単純に内部で配線が繋がっている「折りたたみの廉価版」程度と捉えていたのですが，よくよく見てみると，従来の折りたたみスマホとは考え方がそもそも異なるようです。
この機種，２つの画面が物理的に繋がっているのではなく，左側の画面は「ケースに付属しているサブ画面」です。
つまり，右側にはめ込まれているのが「G8X ThinQ」の本体であり，単独で使用したい場合はケースから取り外して通常のスマホのように使えるわけ…。
そして，本体をケースに装着することで，左側の画面が本体と連動して表示されるようになります。もちろん，「２画面で１つの内容を大きく表示」することもできますし，「左右で異なる画面を表示」することもできます。
そう。正に発想の転換なのです。
これまでの私たちは，「折りたたみスマホ」といえば，１つの画面を折りたたんで使用するという固定観念にとらわれていました。それ故，有機ELパネルを折りたたむ際の耐久性に目くじらを立てていたわけです。
しかし，別に画面が「物理的に繋がっている必要」は無いわけです。むしろ，軽量・コンパクトに持ち運びたいときに本体を取り外すことのできる「G8X ThinQ」の考え方は相当に「強い」と感じます。
もちろん，ケースの厚さ，重さを考えると携帯性の面で多少のデメリットはあるでしょうが，個人的には昨今の「薄いスマホ」はやり過ぎだと感じていた部分もありました。多少の厚みがあった方が堅牢性は増すでしょうし，手に持った際のハンドリングもしやすいはずです。
そして，この「G8X ThinQ」で感心するのは，本体部分はもちろん，ケース側のディスプレイも有機ELパネルだということ。そしてお値段が何とケース付きで「55,440円」（税込み・ソフトバンクオンラインショップ価格）。
6.4インチの有機ディスプレイが２枚ついてこの価格。どこかのメーカーにも学んで欲しいくらいのコストパフォーマンスです！
Androidユーザーいいな〜，と思っていたら，何と，iPhoneでもこの機能が使えるようになるか…という話題が来ています。
汎用「ディスプレイ付属フリップカバー」さえあれば…
この記事で紹介されているのは，「G8X ThinQ」の考え方を，多くのスマホに適用するための「汎用ディスプレイ付属フリップカバー」です。
「castAway case」がクラウドファンディングで資金調達に成功し，CES2020に出品していたとのこと。
ディスプレイサイズは5.8，6.3，6.9インチの3種類があり，解像度はWQXGAのようです。
ケース自体が半分に分かれ，そのままの状態で使用する画像が写っているということは，「G8X ThinQ」とは異なり，iPhone単体で使用するときには基本的にケースに付属させたままで使用することを想定しているのか？
う〜ん，このままでは使いたくない！
ケースが左右に分割される必要は無いのでは？ このぶぶんでは「G8X ThinQ」の考え方に賛成です。
プロトタイプということで，まだまだ厚みは相当ありますね。
これがどの程度改善されるのか，楽しみではあります。
iPhone専用の「２画面拡張ケース」があったら爆売れするかも…
これ，Appleが純正で「iPhone用２画面拡張ケース」なるものを４万円程度で発売したら爆売れするのでは？
「Pro」ではないノーマルiPhoneや，この春登場予定の廉価版を購入し，プラスして２画面ケースを購入して楽しむ…。
いいんじゃないでしょうか？
是非ともAppleに真剣に検討していただきたい！
無理だったらサードパーティーのどこかがやってくれないかなあ…。
