急速に襲い来るコロナウイルスの影響!
コロナウイスルが話題になって以降,主に中国の組み立て工場レベルのおいて,大変な事態に陥っていることが伝えられてきました。
それを受け,我々は,
「iPhoneの生産は大丈夫か?」
「春発売の廉価版iPhoneのスケジュールに遅れは出ないか?」
「Macのカスタマイズモデルの到着に遅れが出ている…」
などと,目先のことを話題にしてきました。
それは恐らく,
「なんだかんだ言っても,しばらくすると事態は収束するだろう…」
という,根拠なき予測に基づいた考えだったように思います。
しかし…
もしかすると事態は我々が予想する以上に深刻な段階へと変化してるのかも知れません。
ミンチー・クオ氏が,「iPhoneの生産は4〜6月期まで大きな改善が見られない」と予測しています。
台湾や韓国に波及する深刻さ…
記事によると,
Appleサプライヤーは新型コロナウイルスから大きな影響を受けているため,iPhoneの生産は2020年第2四半期(4月〜6月)まで大きな改善はみられないだろう
というミンチー・クオ氏の予測が発表されたということです。
その理由として,主要サプライヤーのもとに,従業員が戻ってきていないということを挙げています。
気になるのは,これまで主な要因として取り上げられていた「中国」だけではなく,「台湾」のレンズメーカーを同列に取り上げ,レンズの在庫があと「1ヶ月ほど」としていることです。
「台湾」といえば,これまで中国の生産減退分をAppleが割り当てようとしていると報じられていた地域。もはや,ことは「中国限定」で考えられないところまで来ていることになります。
更に,韓国でも深刻な事態になっているようです。
9to5Macの記事によると,労働者のウイルス感染により,韓国でLGとSamsungの工場が閉鎖になったことを報じています。
特に重要なのがLGの工場のようで,この工場はiPhoneのカメラモジュールを生産している工場だということ。
奇しくも前述した台湾のカメラレンズ工場と並んで,iPhoneのカメラ部において,今後は部品不足が起こる可能性がありますね。
より広範囲に広がったら…
現在のコロナウイルスの広がりが,今後も収まらなかったとしたら…。
特に事態が深刻な韓国ではディスプレイの生産が行われていますし,台湾や中国でのTSMCのAチップ生産に影響が出ないとも限りません。
もしこの3月内で事態が収まりきらなかった場合は,これまでになかったような生産や新製品発表の遅れが出てくるかも知れません。学校休業の影響も取り沙汰されていますが,事態は世界的な経済をも睨んだ展開へと進んでいく可能性もはらんでいるようです。