Canon巻き返しの年に黄色信号?
ミラーレス一眼界において,SONYに後れを取っていたCanon。
今年,2020年が正に巻き返しの年になるということを以前からお伝えしています。
「EOS R5」「EOS R6」という,アマチュア,ハイアマチュア向きの本格ミラーレス一眼が登場する予定で,スペックからすると相当に期待できるもののようですので,否が応でも期待が高まるというところ…。
しかし,コロナウイルスの影響が,その「主力機種」のデビューに影響していくるかもしれません。
「EOS R5」「EOS R6」の生産が遅れている?
Canonの生産力が1/4に減退?
記事によると,
EOS R5 とEOS R6の生産は、新型コロナウイルスによるサプライチェーンの影響で,いずれもキヤノンの(本来の)生産力の1/4を下回っていると聞いている
ということです。
これ,おそらくは以前からお伝えしているiPhoneと同様の現象なのでしょう。
iPhoneの場合は,中国での「組み立て」に関しては,Foxconnの状態が整いつつありますが,組み立てるための各種部品が十分に揃っていないという状況のようです。
キヤンの場合も「サプライチェーンの影響」という書き方をしていますので,iPhone同様に,部品供給影響が大きいのではないでしょうか?
それにしても,「1/4」というのはかなりの打撃を受けている証拠。一時期はAppleや自動車生産の状況だけがクローズアップされていたようですが,影響は考えている以上に甚大のようです。
上掲の「デジカメインフォ」のコメント欄を見ますと,単なる部品供給不足だけではなく,それ故の「部品の取り合い」「物品輸送枠の取り合い」など,流通にまで影響が及んでいると見る書き込みもありますね。
現代の経済事情は実に奥が深い!
オリンピック前の発売は苦しいか?
そもそも「東京オリンピック」が開催されるかどうかも怪しくなってきてはいますが…。
R6,R5は,オリンピックの「開催前」という「発売時期」を前提として開発,生産の準備が進んできた機種のように思います。
世界的な一大イベントを契機に,SONYに押されがちなミラーレス一眼の勢力図を一気に書き換えたい…という,Canonの思惑があったことでしょう。
しかし…。
このままででは,Canonの思惑通りのタイムスケジュールはかなり厳しくなってきたのではないでしょうか?
もし発売にこぎつけたとしても,おそらくはしばらくの間の供給量は相当少なくなりそうです。
レンズに関しても,多くの新製品の発表が予想されているCanon。
さて,どうなる? どうする?