楽天モバイルが機種ごとの動作確認ページを公開
楽天モバイルが本格的に動き出して,間もなく1ヶ月が経過しようとしています。
世論の見方は様々です。
「1年間原則無料で使用できる」
「auのローミング容量が5GBに増加した」
という点を評価している記事も見かけますし,
「楽天の独自通信網がなかなか広がらない」
ということに関して疑問を投げかけている記事もあります。
総じて,
「メイン回線としては厳しい…」
という見解が多いように感じます。
私の住む秋田市は,何故か全国的に見ても楽天回線の広がり具合が早く,市内の結構な範囲に広がりつつあります。
しかし,他の地方中核都市でさえ未だに全く通信網が構築されていない場合も多いのが実情のようですし,この後のことを考えると,コロナウイルスの影響で,拡大のスピードアップが難しくなることも予想されます。
そして…。
最大の懸念材料として「iPhoneの未対応」を挙げる方が非常に多いのではないでしょうか?
かくいう私もそのうちの一人です。
iPhoneへの正式対応を謳ってくれたら,すぐにでも試してみたいという気持ちも多少はあるのですが,さすがに今は怖くて無理ですね。
そんな中,楽天モバイルが,様々な端末の動作確認ページを公開しました。
iPhoneユーザーには,なかなかつらい結果です。
使えるが,メインでは怖い!
動作確認ページがこちら。
このようなページが表示されます。
「iPhone」を選択すると,「各キャリア,SIMフリー」を選択する画面が出てきますが,「SIMフリー」以外は全て適応外になっています。
また,「SIMフリー」を選択した場合でも,これまで報じられていたように「iPhone11シリーズ」以外は適応外に…。
つまりは,「iPhone11シリーズ」+「SIMフリー」というのが,楽天モバイルで活用できるiPhoneの最低条件となります。
「iPhone11」を選択すると(Proも同様の表示),以下のような画面に。
「ご利用いただけます。」と言う表示があるのですが,その下には以下のような制限事項が…。
これまでの様々なネット情報で,APN設定を行うことで,データ通信,テザリング,通話等に関しては使用できるということは知っていましたが,正にそのとおりの結果ですね。
つまりは,
・楽天エリア内であればデータ通信(4G)は無制限で利用できる
・エリア外は5GBまではau回線で,それ以降も1Mbpsというギリギリの線で利用できる
・通話は楽天アプリを使えないため,「30秒20円」の料金が発生
というのが実情です。
また,au回線から楽天回線への切り替えがうまくいかなかったりといった心配なレビューも報告されていますし,楽天関係のアプリが全てAndroidでしか公開されていないため,様々な管理面でも不都合がありそう。
また,万が一の際のサポートが受けられないというのも,「メイン回線」として使用するには大きな障壁ですね。
iPhoneの扱いが急務!
楽天モバイルが,今後も日本国内でシェアを拡大し,名実ともに「4大キャリア」の1つとして認知されるには,どうしても「iPhoneを取り扱う」ことが必要ですね。
ただでさえ異様なほどの「iPhoneシェア」を誇る日本においては,iPhoneを正式に取り扱えないのは致命的です。
SoftBankが独占していたiPhone市場がdocomo,auにも開放され…という展開で広がってきたiPhoneですが,当時新興勢力だったSoftBankが急速に大手キャリアとして認められるほどに成長できたのは,初期の段階で「iPhoneを独占的に扱えた」ということが非常に大きかったですよね。
もしかすると現在は,当時ほどAppleの審査も厳しくはないのかもしれませんが,楽天モバイルがAppleからの信認を得るには,まだまだ環境が整っていないようにも感じます。
しかし,楽天回線の全国的な広がり,5G網の整備が順調に進み,それにiPhoneの取り扱いが加わるという状態になるのであれば,その料金の格安さからいい,一気に楽天の勢力が広がってもおかしくないはずです。
上記の条件を満たすのは,そうたやすいことではないと思われますが,もし実現できたら…。
あっ,その際,「料金据え置き」は絶対条件ですよ!
料金が上がった途端に,きっと楽天の魅力は消滅してしまうでしょうから…。