MiniLEDはデビュー間近… MicroLEDは前途多難?
来年早々にも,「MiniLED搭載のアップルデバイス」が登場する…という話題が多く登場するようになっていきました。
今後登場するiPadやMacBook Pro等での搭載が噂されています。
つまりは,現行の液晶ディスプレイを置き換える存在なのがMiniLEDということになります。
本ブログでは,以前から次期ディスプレイ候補として「MiniLED」と「MicroLED」をご紹介してきました。
両者の違いについては,以前の記事をご参照ください。
要は,
・MiniLEDはバックライトを搭載する液晶の進化形
・MicroLEDは,バックライトを必要としない有機ELの進化形
と言えるでしょう。
この度,「MicroLED」の搭載が,思いの他遅れるかもしれない…という情報が出ています。
MicroLEDは,iPhone13には間に合わない?
iPhoneよりWatchが先?
記事では,2021年度発売のiPhone13(12S)へのMicroLEDの搭載は間に合わず,Apple Watchに先に搭載された後でiPhoneに採用されるのでは…と予想されています。
まあ,以前からの予想通りですね。
来年早々に搭載デバイスが登場予定のMiniLEDと比べ,かなり開発が遅れているようです。
そもそも,iPad,Mac系の,これまで液晶ディスプレイを搭載していたデバイスが「MiniLED」を,iPhone,Watch系の有機ELディスプレイを搭載していたデバイスが「MicroLED」を選択していくという流れそのものは,非常に理に適っているように思われます。
加えて,有機ELディスプレイがそうであったように,「Watch→iPhone」という採用の流れも,当然と言えば当然という感じがしますね。 小型ディスプレイの生産を先に行うことで生産の流れを確かなものにし,そのノウハウを基にしてより大きなディスプレイへと移行していく…という考え方は,非常にしっくりくるものです。
有機ELディスプレイのこれまでの道のりを考えると,恐らくは性差の歩留まりだったり,コスト面で,MicroLEDが相当な弱点を抱えていることは明らかです。
ようやくMiniLEDが日の目を見ようとしている段階である…ということを考えると,2021年にApple Watchで採用し,翌2022年にiPhoneで…という戦略でしょうか?
私はもう1年後ろにずれ込んでも全く不思議ではないと考えますが…。
また,気になるのは,
「MiniLEDやMicroLEDのディスプレイが,現行の液晶や有機ELと比較して,どれほどのアドバンテージがあるか」
ということです。
新ディスプレイの開発にいそしんでいるAppleですが,目に見えた効果が出ないようであれば,意味のない開発競争になってしまうかも…。
ユーザーをあっと言わせるほどの「目に見える何か」が提供されるのでしょうか?
とりあえずは,「MiniLED」の登場が非常に楽しみになってきました。