iPadは結局OLEDに向かうの?
初めてMiniLEDを搭載したiPad Pro12.9インチが発売され1ヶ月以上が経過しました。
まあ,過度な期待は禁物…というところだと思います。
現状でも生産の歩留まりが改善せず,これまでの製造メーカーであるTSMTに加え,別メーカーの参入も模索しているようだ…という記事が出ているほど,その生産にも苦しんでいるようですね。
また,その供給の影響で,MacBookPro14/16インチの発表も延期になったという説が有力です。
さぞかし今後の主流たるMiniLEDに注力しているのだろう…と思いきや,意外なニュースが来ています。
iPadのディスプレイは,今後2年をかけてOLEDに切り替わる?
iPadへのOLED初搭載は「Air」?
記事によると,
韓国メディアThe Elecが,2022年にまずはiPad Air(仮称:第5世代)に,翌年には11インチiPad Proと12.9インチiPad Proにも有機EL(OLED)ディスプレイ搭載モデルが用意されると報じた
ということです。
何と,今年初めてMiniLEDが搭載されたiPadが,今後OLED化へと向かう…というのです。
本当であれば個人的には朗報です。
今年実際にMiniLEDを試してみて,MiniLEDの長所がはっきりと感じられる場面は非常に限定的だと分かりました。これだったら,別にこれまでのLiquid Retinaでもいいのです。
また,本ブログでは,これまでも,色の再現性や目の疲れ等を考えると,特に動画試聴等の長時間ディスプレイを見つめることの多いデバイスにおいては,OLED系の方がふさわしい…という論を展開してきました。
「新世代」という点で言えば,液晶の進化形であるMiniLEDよりも,OLEDの進化形である「MicroLED」こそふさわしい…という記事も以前に書きました。
しかし,どうも「MicroLED」の実戦投入にはまだまだ時間がかかりそう。投入されるとなっても,恐らくはApple Watchが初搭載のデバイスになるのではと考えます。価格も高価になりそうですし,歩留まりは悪そうですし…。
ということで,早々の「MicroLED」を諦め,従来のOLEDをiPadにも導入する…という戦略転換であれば,私としても納得できます。
やはり,様々な意味での視認性においては,OLEDの方が優れていると考えるからです。液晶系の方が派手さやインパクトはあるのかもしれませんが,その他の面ではOLEDの勝利かと…。
以前から,
「次のiPad Pro11インチはOLED搭載」
という噂はありました。
サイズ違いでディスプレイの種類も違う…ということに対しては違和感がありましたので,11インチと12.9インチが揃って切り替わる方が,より自然だと思います。
OLEDのiPad!
今度こそ「本命」の匂いがします。
この記事では2023年の登場とのこと。来年の新型はスルーし,それまで今年のMiniLEDを使っていくとしましょう。
MacBook系はどうなる?
もし本当に2023年に上位モデルのiPadがOLEDに切り替わるとなると,気になるのがMacBook系の行方です。特にMacBook Pro。
年末にはMiniLED搭載のMacBookPro14/16インチが登場すると言われています。
iPadはOLED,MacBook系はMiniLEDという棲み分けを行うのか…?
それとも,MacBook系も将来的にはOLED化を目指すのか…?
将来のMicroLEDを見据えながら,今後どのような変遷を辿っていくのかを注視していく必要がありそうです。