デザイン変わらずは想定内も…
今年の発表・発売は10月にずれ込むことが濃厚となった「iPhone12」シリーズ。
大きな仕様変更点としては,「5G化」ということになりそうです。期待された「Touch ID内蔵ディスプレイ」は今年も出ないようですし,何だったら新型iPad Airに先を越されそうな噂も上っています。Face IDの弱点を補う意味で言えば,やはりiPhoneに搭載されてこそ…だと考えるのですが。
また,以前から要望が高かったこと…といえば,やはりノッチの行方ということになります。Appleとしては,現状,iPhoneX以来の「Face ID優先」の姿勢を崩していませんが,使い勝手のことを考えるとTouch IDの方が優れている面が多いことも事実です。
以前から消えない「Touch ID内蔵ディスプレイ」の噂はその証明だと思えますが,未だにAppleの「今後」の考え方が見えないですね。
その「不安」に輪をかけているのが,ノッチの大きさ。以前から,「次第にノッチそのものが小さくなっていくであろう」という予測があったのですが,ここまでノッチの大きさは変わらないまま。
そして,iPhone12においてもノッチの大きさは据え置きのようです。
Face IDで行くのか,それともハイブリッドを目指すのか?
記事によると,
著名リーカーのJiorīku氏が,ディスプレイ上部のノッチの大きさは「iPhone 11」シリーズから変わらないものの,ディスプレイ周りのベゼルの幅が少し細くなる
という,iPhone12の最終デザインに関する情報を投稿したとのことです。
これまでの情報通り,ノッチの大きさは「据え置き」のようです。
ベゼルの幅が少し狭くなる…ということはiPhoneのデザインを考えた際には朗報です。Android勢のベゼルの薄さと比較すると,どうしてもiPhoneのベゼル厚が「野暮ったさ」をもたらしていたことも事実。寄り洗練されたものになりそうですね。
さて,ノッチですが…。
いや〜,結局Appleはこのノッチの大きさをいじることなくここまで来たわけです。iPhoneX発売当初から,そのノッチの大きさには様々な声が上がりました。大概はその大きさに批判的なものあり,Android勢にノッチレスのデザインが増えてくるにしたがって,iPhoneの盤面デザインに関する評価は下げ止まりしたままだったように感じます。
個人的にはiPhoneのノッチは気になりませんし,強力なFace IDの力を考えれば,十分にトレードオフの関係が成立すると考えているのですが(利便性の問題は別にして)。
問題は「今後」ですね。それも2点です。
①Appleは今後ノッチの縮小化を考えているのか?
②Appleは,今後の認証システムの在り方をどう考えているのか?
ということ。
①に関しては,Face IDありきで考えた場合に,さすがに現状のノッチの大きさをこれからも引きずるわけにはいかないと考えます。カメラ・センサーの大きさを小さくしたり,カメラをベゼル内に埋め込んでノッチをなくすなど,何かしらの策を打たなくてはならないのでは?
気になるのは,「何故これまで縮小化に向けた努力をしてこなかったか?」ということ。もしかすると,現状の「Face ID」という認証システムに関しては「これで打ち止め」と考えているのか?…とさえ感じてしまいます。
そこで考えが及ぶのは,「新しい認証システムを考えているのでは…?」ということです。
具体的に言えば,「Touch ID内蔵ディスプレイへの切り替え」「Face ID + Touch ID内蔵ディスプレイのハイブリッドシステム」。
iPhoneX以来の「Face ID」一本の考え方を,Appleがどのように修正するのか,あるいは修正せずにこのまま行くのか…。今後の登場が予想される「新型iPad Air」や来年度の「iPhone」で,いよいよ答えが出そうな予感がします。
さて,どうなりますことやら…。