迫るApple「MiniLED搭載機」の登場
液晶の「次」を担うディスプレイ,「MiniLED」を搭載するAppleデバイスの登場が間近に迫っているようです。
これまでは「2021年春」にiPadPro12.9インチに初搭載…と言う説が有力となっていましたが,先日ミンチー・クオ氏が,
「iPadProは2020年第4四半期に登場する」
と主張した記事を紹介しました。
個人的には「早すぎる…」と考えるのですがどうでしょう。
可能性があるとすれば,現在の12.9インチモデルが「A12Z」という,2018年モデルと性能的に同等のチップを積んでいるという弱みがある点でしょうか?
それにしても1年経たずの改訂となれば,最近のAppleの節操のなさを更に感じてしまいます。
それはさておき。
いずれにせよ,来年度は「MiniLED元年」と言うべき年になることは明らかです。
そんな中,ミンチー・クオ氏が,来年度のMiniLED搭載機の出荷比率について語りました。
「iPadの30%〜40%,MacBookの20%〜30%」はMiniLEDを搭載する?
iPadは高く,MacBookが低く感じません?
記事によると,
TF Securitiesのアナリスト,ミンチー・クオ氏が,Apple製品用ミニLEDチップのサプライヤーに,2021年からSanan Optoelectronicsが加わり,2021年の総出荷台数のうち,iPadの30%〜40%,MacBookの20%〜30%をミニLEDバックライト搭載ディスプレイ採用モデルが占めるだろう
と予想しているそうです。
皆さんはこの数字をどのように見ますか?
まずはiPad。
「MiniLED」を搭載するのは,当然「Pro」になるでしょう。果たしてiPadProが全体の「20〜30%」の出荷台数を占めるものでしょう?
ただでさえ,現在噂されているMiniLED搭載機が「12.9インチ」に限定されているわけで,ある意味「特殊なサイズ」といえる12.9インチがそんなに売れるとは考えづらいと思うのですが…。
それとも,「11インチPro」がどこかのタイミングで追加発売される予定でもあるのでしょうか?
私は,先日発売された「Air4」が非常に高性能だったこともあり,このまま11インチProはデイスコンになってもおかしくないとさえ考えているのですが…。
あるいは,「次期Air」もMiniLEDを搭載して来年改訂になるとか?
いずれにせよ,何かしらのテコ入れがないと,この数字を実現するのは難しいのでは…?
一方のMacBook系ですが,年内の「MacBook Pro13インチ」(iMac24インチの噂もあり)を皮切りに,来年は「14インチPro」「16インチPro」「iMac27インチ後継機」(iMac Proの可能性も)と,一気MiniLED搭載機の占める割合が上がっていくはずです。
「MacBook Air」の動向は分かりませんが,「13インチPro」にMiniLEDが搭載されるということは,「Pro」は完全にMiniLEDに移行するはず。
これで「20〜30%」ということはないのでは?
まあ,それぞれの「改訂時期」にもよるのでしょうが,前モデルの改訂時期を考慮すると,恐らく「14インチ」と「16インチ」は2021年前半には登場するでしょう。
だとすれば,出荷台数内での比率で言えば「50%」を超える数字を伝えられても全く驚かないのですが…。
もし今回の数字が,「MiniLED」の生産が追いつかない…という要素が絡んでくるのだとすれば,来年のMacは多くのバックオーダーを抱えてしまう機種になるのかもしれません。
クオ氏に,この数字の根拠を尋ねてみたいですね。