格安プランはApple Watchセルラーモデルに対応せず!
ahamoは「税込み2,970円」,LINEMOは「1年間無料通話分値引き」…。
3月後半の各キャリア格安プラン導入を前に,最後の価格競争が激しさを増しています。
それにしても,今回の格安プラン導入に際しては,docomoの株が一気に上がった感があります。
当初のahamoの「20GB・2,980円」という価格設定は業界に激震を与えました。
その後auが既存プランの改良を提案した際には,そのあまりのタイミングの悪さに大ブーイングが起こりました。
povoとLINEMOが実質的にahamoと上限を揃えてきた際には,更なる値下げを最初に行ったのもahamo。しかも,あくまでも「無料通話分は付ける」という,電話会社としての誇りを守りながらの価格下げには,個人的に感情面でもdocomoの見方をしたくなりました。
対して,全ての面で後れをとり,大いに株を下げたのはauです。
今回のahamoの価格改定に際しても,SoftBankが迅速に対応策を出したにもかかわらず,auの対応策は見えません。
まさか,このまま行くつもりではないですよね?
早く対応策を出さないと,誰もpovoに移行してくれないのでは?
このままだったら,auPayのポイントをいただいた後,ahamoに切り替えるかもしれません。もはやスマートバリュー等の縛りもなくなりますし,今後は違約金の心配もなくなりますので…。
どうせ対応策を出すなら,早いほうが良かったですよね。
延び延びにしたって,ahamo以上の条件は出せそうにありませんし…。
というように,いよいよ格安プラン移行へのカウントダウンが始まりますが,ここに来て,懸念材料の1つであった「Apple Watchセルラーモデル」への対応が決まったようです。
やはり,格安プランの「ワンナンバーサービス」対応は「なし」となりました!
ただし,「povo」の「ウォッチナンバー」サービスは継続利用できるとのことです。
セルラーモデル必要?
記事によると,
ドコモ,au,ソフトバンクの新料金プラン(順にahamo,povo,LINEMO)は,Apple Watchのセルラーモデルに対応しない。新料金プランに移行する場合,事前に通信サービスの解約手続きを行う必要がある
ということです。
ただし,auのpovoに関しては,一旦決定した「非対応」の考えを一部変更し,
「iPhoneと同一の電話番号を利用する"ナンバーシェア"は利用できないものの,Watch単独の電話番号を有してiPhone殿ペアリング利用をする"ウォッチナンバー"は継続利用できる」
としました。
しかし,あくまでも継続利用で新規契約はできないことに加え,「ウォッチナンバー」を利用するためには,ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)を契約する必要があるため,料金を安く上げるためにpovoに移行しようとするユーザーにとってのメリットはありません。
ある程度予想はしていましたが,やはりキャリア側としてはここで既存プラントの差別化を行ってきました。
今後,どうしてもセルラーモデルを利用し続けたいのであれば,格安プランは利用できない…ということになりますね。
ここで考えたいのは,「本当にセルラー機能が必要か」ということ。
私も「Series3」ではセルラーモデルに飛びついた口ですが,単独のセルラー機能を殆ど利用しなかったことに加え,セルラーモードにした際のバッテリーもちの悪さに閉口し,結局はGPSモード使用に切り替えた…という経緯があります。
その後,Series4からはGPSモデルの購入に切り替え,何の不自由もなく快適にApple Watchを使用してきております。
ポイントは,
「母艦となるiPhoneを常に携帯できる環境にあるか…」
ということです。
iPhoneを常に携帯できる環境なのであれば,はっきり言ってセルラーモデルは必要ありません。
未だ,Watchの電話通話,アプリ利用等の面では,Watchのみでの利用ははばかられる使い勝手ですので,いくらセルラーモデルのWatchで利用できるとはいえ,殆どの場合がiPhoneを活用した方が幸せになれます。
ですから,iPhoneを携帯できるのであれば,そもそもがセルラーモデルのメリットはないと考えていいと,私は解釈しています。これに加えて前述したように,セルラーモードではバッテリーがモリモリ減っていきますし…。
では, セルラーモデルの優位点とは何か…。
これは,
「iPhoneを携帯できない場合でも,メール,SNS,着信等の通知を受け取れる」
ということです。メール,SNSに関しては,その内容も確認できますね。
iPhoneを携帯できない時間が長く,しかも,各種の通知確認が必須である場合には,セルラーモデルが必要となるかもしれません。
逆に,iPhoneを手放している時間が限定的であり,通知の確認に若干のタイムラグがあっても支障がないのであれば,GPSモデルで十分です。当然,iPhoneを殆ど携帯することができる環境にあるのであれば,そもそも「セルラーモデルを選択する意味がありません」!
というわけで,職場にiPhoneを持ち込めないというやや特殊な仕事環境であり,しかも各種通知が仕事や生活にどうしても欠かせない…という事情がなければ,セルラーモデルそのものの必要性が薄れることからも,今回の格安プラン導入に当たっての「セルラープラン非対応」はそれほど重要な要因とならないのかもしれません。
第一に,これまで「ワンナンバーサービス」を利用してきた方々が,
「自分にとってセルラーモデルは本当に必要なのか?」
ということについて再検討するいいきっかけになるのではないでしょうか?