何と…バルミューダが5Gスマホを開発中?
2020年,「5G」が新型スマホのトレンドなり,iPhoneもいよいよ5G対応となりました。
新型のiPhoneでは,より高速で通信できる「ミリ波」への対応も噂されています。
反面,「スマホ」というデバイスに以前ほどの新鮮さを感じなくなってきているのも事実。搭載されることが想定される機能の大概はすでに実装されているでしょうし,「ブレイクスルー」的な新技術というものはなかなか期待できない状況になってきていますね。
今後の最大の注目点は「折りたたみ」ということになるでしょうか?
そんな中…。
聴いただけで胸躍るような情報が入ってきました。
なんと,あのバルミューダが5Gスマホを開発中だというのです。デザインと機能性をとことん追求するバルミューダは,一体どのようなスマホを誕生させようとしているのでしょうか?
デザインだけでは物足りないですが…
記事によると,
デザイン家電などで有名なバルミューダが,携帯端末事業(5Gスマートフォン開発及び販売)に参入することを発表した
ということです。
バルミューダが発表した声明の中には,
これまで家電事業において培った経験と実績を基に,コモディティ化が進んでいる携帯端末市場においても,バルミューダならではの新たな体験や驚きを提案していきたいと考えた
という文言があります。
ここでいう「コモディティ化」とはマルクス経済学の用語で,
「市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い,消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差のない状態」
を示すようです。
バルミューダ自身が,スマホの没個性化を敢えて唱えた上でこの市場に参入するということは,相当の覚悟をもつと同時に,「何かしらの革新的な技術やアイデア」を準備している…問うことなのでしょうか?
恐らく,バルミューダのことですので,その「デザイン性」においては誰しもを唸らせる美しい筐体を提案することが予想されます。しかし,現行のスマホにおいてはもはやどうにもできないほど,そのデザイン性も行き詰まっているような気がします。
「どこ」を「どのように」いじるつもりなのか?
私にはちょっと想像ができません。
そして…。
もっと想像できないのは,「革新的な技術」の部分。
製造パートナーが「京セラ」ということで,基本としては従来のAndroid端末をベースとしているでしょうし,バルミューダ単独でできる技術的な刷新なんてたかが知れているのでは…と考えるのは私だけではないでしょう。
確かに京セラは,「タフネス路線」といいますが,フィールド上の荒い使用にも耐えられるような端末というニッチな部分を掘り下げるメーカーです。だとすれば,端末の技術的な提案…というよりは,「使用方法の提案」という考え方なのでしょうかね?
下手をしたらバルミューダのイメージ低下にも繋がります
個人的には,
「なかなか危険な分野に参入してきたな…」
と感じます。
もはやスマホ事業そのものが,ぽっと出の新興メーカーが気軽に参入できる分野ではなくなっています。
また,技術的にも枯れてきており,新たな提案が非常にしづらくなっている分野です。
下手な提案をしたら,これまでのバルミューダまイメージを傷つけかねない危険な「賭け」のようにも感じます。
それとも…。
バルミューダには,何らかの革新的な提案をする準備ができている?
販売開始時期が,「2021年11月以降」と表記されていますので,恐らくは今年の年末にかけて登場するのでしょう。
ということは,正に新型iPhoneとも競合する時期。敢えてその時期を狙ってきたというのであれば,相当に勇気のある会社なのかもしれませんね。
お手並み拝見…というところでしょうか?