「MacBook AirにM2搭載」の違和感
先日,
「これまでM1XとされてきたM1のグラフィック強化版チップはM2である」
という記事をご紹介しました。
つまり,今後発表される「MacBookPro14/16インチ」や「iMac27インチ後継機」という「エース機」にこのM2が採用されるという公算が強くなっているわけです。
しかし,この記事でも書いたとおり,今後のMacにおけるApple Siliconの系統が見えづらくなってきています。
M2はM1の第2世代チップなのか?
それともM1のグラフィック強化版チップなのか?
それなら,今後のチップの型番は,「M1〇」「M2〇」のように,「〇」の部分に記号を添えて受け継いでいく?
さらに,この「M2」をDualで搭載することでパワーアップされた新型Mac Proの情報もありましたね。
ここでも,
「M2を2個搭載ということは,これまでTチップと噂されていた別個の超ハイパフォーマンスApple Siliconは作成せず,チップの個数上乗せでパフォーマンスアップを図る戦略」
でこれから行こうとしているの?…という大きな疑問も生まれるわけです。
もはや疑問だらけなわけですが,ここに来てプロッサー氏が火に油を注ぐような情報を発信しています。
新型MacBook Airには「M2」が搭載される?
Air,Pro,iMacが「M2」で横並び?
記事によると,
同氏は動画名に「M2 MacBook Air」と記していることから,次期MacBook AirがM2チップを搭載すると予想しているようだ
ということです。
動画のメインは新型Airのカラフルな色展開に関することなのですが,もはやそれはどうでもいいです。私の考えは以前の記事にも書きました。でも,iMacの展開を見ていると,本当に来そうな予感がしますね。
しかし,私が気になるのはやはりApple Siliconの今後の展開です。
これまでの情報を整理すると,
「MacBookPro14/16インチとiMac27インチ後継機にはM2(これまでM1Xとされていたチップ)が搭載されるが,冷却効率の差によって,iMac27インチ後継機の方が高いパフォーマンスを発揮する」
ということでした。
本当に冷却性能が異なるだけで,デスクトップハイパフォーマンス機として満足できるだけの性能を発揮させることができるのか…ということについては,未だに疑心暗鬼な状態であることに変わりありません。
そして,今回の「AirもM2」という情報です。
恐らくAirは「ファンレス」という形態になるのでしょうが,もしこれが本当だとすれば,
「Air,Pro,iMac,Mac Proの全てが同一のチップを搭載し,冷却性能の差とチップの個数だけでパフォーマンスの差が生まれる」
ということになります。
そして,恐らくは今後も,
「Apple Siliconは"M〇シリーズ"1系統で行く」
ということになるのではないでしょうか?
本当ですか?
もし本当だったら,全体未聞の新機軸展開…ということになります。
外部GPUで差を付ける?
「性能差」に関して考えられることとすれば,「外部GPU」があります。
SoCはM2で統一するものの,外部GPUの有無やモデルごとの性能差によってパフォーマンスの違いを生み出すことはできそうです。
とくにベンチマークでいうところの「シングル」の部分に関しては,すでにM1でもダントツの性能を有しているわけで,「マルチ」やグラフィック性能に関する部分を,外部GPUで補う…という考え方なのかもしれませんね。
以前から噂になっている「Apple純正GPU」がいよいよ登場するのか?
年末にかけて登場する,MacBookPro14/16インチ,iMac27インチ後継機のスペックが分かってくると,Appleの戦略がだいぶ見えてくることになりそうです。