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iPad Pro12.9インチ(2021)の魅力を探る②〜「Liquid Retina XDR(MiniLED)」の実力やいかに?〜

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「Liquid Retina XDR(MiniLED)」の実力やいかに?

 iPadPro12.9インチ(2021)が届き,レビューしてます。 

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 前回は,その到着編をお届けしました。 

 今回は,新型の最大の注目ポイントであるMiniLEDディスプレイ,「Liquid Retina XDR」についてです。果たして新世代のディスプレイは,大いなる変革をもたらすのでしょうか?

 

違いは分かる… しかし…

 今回のMiniLEDに関しては,相当に注目度が高く,すでに多くの方々がレビューされています。

 多くのレビュアーの方々が,「黒の沈み込み」等の部分でMiniLEDの優秀さを語っています。しかし,「Appleが大好きなんだよ」さんは,通常の使い方であれば,このディスプレイめあてで買い換える必要は無いのでは…とまとめています。

 結論からいえば,私は「Appleが大好きなんだよ」さんと同様の考えをもちました。2020年モデルの「Liquid Retina」も相当に優秀です!
 では,私の個人的な所感をまとめます。

①Web閲覧等では,落ち着いたMiniLED,派手なLiquid Retina

 ごく普通のWeb閲覧等で感じるのは,レビュー①でも書いた色味の違いです。明らかにMiniLEDはやや緑に振れていて,Liquid Retinaはマゼンタ寄りです。しかし,双方ともやり過ぎ感はなく,好みの問題かと…。 
 また,くっきり鮮やか…と感じるのはLiquid Retinaの方です。MiniLEDは落ち着いた発色に見えます。特に「白地」のページでそのような印象を受けるのは,前述の「緑」に寄っている白の発色のせいかもしれません。

 また,くっきり鮮やか…ということが影響してか,目に刺激を与えるのはLiquid Retinaのほう。MiniLEDは目に優しく感じました。
 以前,初めて有機ELのiPhoneXSを使用した際にも,この「目への刺激」に関して書いたことがあります。黒を発光しないという,有機ELやMiniLEDの特徴もこの現象に関わっているのかもしれません。

 

②輝度,コントラスト比はMiniLEDの圧勝! ただ,通常時は大差が無い

 MiniLEDの特徴は,Pro Display XDRと同等の輝度,コントラスト比を有することです。
 こちらの記事では,特に屋外での写真撮影時における新型の強みについて力説しています。

 確かに,画面の明るさ設定で,新旧のモデルを同じ輝度に比較すると,2021年モデルの方が明るく表示されますので,輝度に関しては単純にMiniLEDに余裕があることがうかがい知れます。
 しかし,各種レビューで気になるのは,「輝度を最大にして比較」していること。屋外であればまだしも,屋内において輝度を最大にして使用する…なんてことはまずないわけで…。逆に言えば,輝度を最大にしないと差が見えてこないということですので,屋内での通常時の使い方であれば,双方大差が無いと言えます。この点をしっかりと説明しないでMiniLEDの優秀さのみを語るのはフェアではないかと…。
 その点,「Appleが大好きなんだよ」さんは,あくまでも通常の使い方ベースで解説してくれており,信頼できると感じました。

 一方,はっきりと差が出るのはHDRの表現。
 特に動画での再現性では驚くほどの違いが生まれました。下は,AppleTV+の一シーン。当然4K+HDR対応の動画です。

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 違いは明らかですよね!
 当然,上が2021年モデル,下が2020年モデルです。光が当たっているところの輝度,コントラストが全く違います。ピカピカ光ってる感じが過度なまでに表現されています。
 この感覚,初めてPro Display XDRでAppleTV+の動画を観たときに感じたことと同じでした。

 もはや全くの別物の映像と言えるものですので,刺激的なHDRを楽しみたいのであればMiniLED一択となります。

 更に,写真の描写に関しても同等のことが言えます。
 こちらは桜の葉の画像。

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 左が2021年モデル。
 この写真からはわかりずらいのですが,画面右下の木の幹が光っている部分や,細い枝の光っている部分のメリハリがあるのが分かります。しかし,これはやり過ぎ…。自然に見えるのは2020年モデルの方です。
 MiniLEDでは,「白」の部分を意識的に更に際立たせようとする傾向が強く,この画像のように「白飛び」させてしまうことが少なくありません。当然これでは実際にプリントアウトした際のイメージと異なってしまいます。

 まあ,プリントアウト前提であれば,HDRを切ればいいのですが,それにしても「HDRの画過度な演出」に関しては,しっかりと知識としてもっておかないと失敗に繋がることも考えられます。

 

結論 明確な意図がなければ,MiniLED目的で買い換えなくてもいい!

 結論としては,
「明確な意図がないのであれば,MiniLED目的で新型に買い換える必要は無い」
ということです。

屋外での視認性を確保したい…
HDR動画や画像を楽しみたい…

というような理由であれば,たぶれっとしてはiPadPro12.9インチ一択です。
 しかし従来のLiquid Retina も十分に美しい。
 下は,先日もご紹介したツツジの写真(ライトの写り込み,失礼)。

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 左が2021年モデル。
 緑やピンクの発色,色の深みに関して,ややMiniLEDの方に好感がもてます。「白」に関してはやや緑がかっていて派手さが控えめなのに,鮮やかな色を表現すると深みが増す…という,MiniLEDの優秀さが伝わってきます。

 しかし…。
 このように直接比較してようやく分かる程度であって,Liquid Retinaが劣っている…ということではありません。

 今回の比較を通じて感じたのは,目への刺激,描写に関して,もっとも優れているのは「有機EL」だということ。MiniLEDは,Liquid Retinaと有機ELの中間的な描写性であり,
「有機ELを置き換えるものではない」
ということがはっきりしました。

 有機ELの次世代モデルである「MicroLED」は,その開発にブレーキがかかっているようです。
 将来的なことを考えると,できることであればMiniLEDのような液晶系のディスプレイではなく,有機EL系のディスプレイの採用に進んでくれれば…と感じました。

 皆さんはMiniLEDをどのように評価しますか?