Appleは,ロスレス対応の独自コーデックを用意している?
Appleが発表したApple Musicのロスレス・ハイレゾ対応に関して,大いに湧いています。
しかし,先日の記事で書いたとおり,肝心のApple純正イヤホン・ヘッドホンであるAirPodsシリーズでは,そのロスレス・ハイレゾの音を楽しめないことが分かってきました。
原因は単純。
Appleの完全ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンでは,BLUETOOTH経由でのコーデックがAACのみに限定されており,Android端末が採用している「LDAC」のようなハイレゾ対応コーデックに対応していないためです。
そこで,上記の記事の中で,Appleも何らかの形でハイレゾ対応コーデックに対応してくるのでは…と予想しました。さすがに丸腰では戦えませんので…。
すると…。
出てきました。それらしい噂が…。
Appleは,独自のロスレスコーデックを用意している?
WWDCで発表の可能性?
記事によると,
プロッサー氏が,Appleは,AirPodsなどのワイヤレス・オーディオデバイスでロスレス音源を再生可能にする新コーデックを開発している可能性がある
と伝えたということです。
プロッサー氏は,ファームウェアアップデートによって,既存のAirPodsシリーズを新コーデックに対応すると考えているようです。
ここで思いつくのが,以前の情報。
ここで紹介した元記事は,AirPods ProとPro Maxが,ファームウェアアップデートによってロスレス対応する…というものでした。
この記事に関しては,「同一のH1チップを搭載しているAirPods2が対象外というのは納得できない」と書いたわけですが,現時点ではApple製のイヤホンの全がロスレス環境に対応しないと発表されていることと齟齬が生じます。
しかし,このときの記事が,「今後に向けた動き」だと考えれば説明が付くようにも感じます。つまり,ロスレス・ハイレゾ対応サービスの開始時点では未対応なものの,Appleによるロスレス対応の新コーデックを提供し始めると同時に,AirPods ProとPro Maxのファームウェアアップデートを行い,一気にApple製イヤホン・ヘッドホンでのロスレス・ハイレゾ環境を整えようとする考え方です
ただ,いずれはそうなるにせよ,「6月」とされるロスレス・ハイレゾ対応には間に合わないのではないでしょうか?
もうすでにAirPods系のロスレス・ハイレゾ非対応が正式発表させていますので…。
となると,今後のAirPods3やAirPods Pro2の発表時期に合わせて…と考えられます。
例えばWWDCでその構想だけ発表し,今年後半の新モデル登場とともに新コーデックもお披露目する…。
これだったらすっきりするようにも思えますね。
でも,ハイレゾ対応のコーデックもAppleオリジナルのもので攻めてくるとなると,「あくまでも自分たちの規格で…」という思いの強さ,こだわりの深さのようなものを感じます。
これがAppleのプライドということなのでしょうか?
個人的には,もう少し肩の力を抜いてもいいのでは…と考えるのですが…。