Appleの「舌足らず」は相変わらず
Appleの「舌足らず」の悪癖は修正されていないようです。
最近でいえば、「M2 MacBook Air/256GB」モデルの「SSD速度問題」が記憶に新しいところ。
256GBモデルのみSSDが1基搭載となっており、ディスクスピードが極端に遅い…と分かったのは発売が開始されてレビュアーが問題を報告した後でした。
「最小構成モデルを購入して最新モデルを楽しみたい」
と考えることはごく自然な思考の流れであり、事前にしっかりと256GBのみ性能が劣ることを明言しなかったAppleのやり口には憤りを感じます。
その少し前には「M1 Pro/Max搭載MacBook Pro」の14/16インチ問題もありました。
16インチのM1 Maxには「ブーストモード」が搭載されており、ピークパフォーマンスの向上が見込める…ということでしたね。
開けてみるとそれほどの性能差が無かったので大事にはなりませんでしたが、もしそれなりの性能差があったとしたら、結構大きなトラブルになっていたかもしれません。
このような「事前の情報不足」は今回の発表でもあったように思いますし、今後起こりうる心配の種も存在している気がします。
「4K ProRes」「AirPods Pro2の対応コーデック」
まずもって「4K ProRes」による動画撮影。
昨年のiPhone13 Proでも、「4K ProRes」による動画撮影には「256GB以上のストレージ」が必要でした。
そして、それは今年のiPhone14 Proでも変わらず…のようです。
私は昨年の事情を知っていたため、迷わず「256GB」を選択しましたが、よく事情を知らない方は値段を考慮して「とりあえず128GBを…」という選択をするケースがあったのではないでしょう?
「昨年の事情」や「プレスリリースの極小の脚注」を縦にされても困るわけで、「最も売れているスマートフォンを製造する企業」としての説明責任が問われているのだと考えます。
また、「AirPods Pro2」においては対応コーデックの記述がどこにもないのが問題です。
今時、どのイヤホン・ヘッドホンにおいても、対応コーデック表示は必須です。何だったら説明欄の最上部に書くべき内容です。
恐らく従来通りの「SBC」「AAC」対応ということなのでしょうが、メーカーが「今まで通り」を決め込んで情報提示をしないなんてあってはいけないことでしょう。
特に今年はApple Musicの「ロスレス/ハイレゾ」を可能にする「LC3」への対応がどうなるか…が非常に大きいポイントでした。
発表会での「対応発表」が無かったことは大きな失望であるということは以前も書きましたね。
しかし、「iPhone14 Pro」「AirPods Pro2」双方が「Bluetooth5.3」に対応しており、もしかするとファームウェアのアップデート等での後追いで対応する可能性がないとは言えないと考えてはいます。
だとすれば、「AirPods Pro2」登場時に、
「今後LC3に対応予定」
というアナウンスはしておく必要があったと考えます。
AirPods Pro2の購入にあたり、非常に大きな影響を与える問題である…ということをAppleは認識しているのでしょうか?
もう少しユーザー目線で考えてくれてもいいのでは?
このようなことがあるので、「ある程度の勉強」「ある程度の情報収集」は必要なんですよね。
後で後悔しないように…。