ハイレゾ/ロスレスとiPhoneとの扱いが…
Apple Musicのハイレゾ/ロスレスサービスが突然やってきたことで,嬉しいやら,色々戸惑っているやら…という状態です。
まずもって,ハイレゾ/ロスレスの音質に関しては,以前にお伝えしたように非常に満足しております。
音のつくりが自然で,個人的にはAmazon Music HDよりも断然好みです。
また,ゼンハイザーの「IE900」をUSB-DACのUD-505を通して聴いてみると,ハイレゾ/ロスレスではない音源と比較して,音場が更に広がって,「ヘッドホンで聴いている(それも相当上質なもの)感覚」にかなりに近づきました。
音場は,HD820と比較すると当然狭くはあるのですが,これまでイヤホンでは味わったことのない感覚が更に向上したというところです。イヤホン特有の「左右の広がるだけが強調される」ということが全くなく,前後左右の適度に広がり,音楽に包まれる空間を堪能できるわけです。それでいてボーカルが非常に聴き取りやすく,それでいて嫌みではなく…。
一言で言えば「最高」です!
曲によっては,HD820よりもIE900を積極的に選択したくなるものもたくさんありますし…。
そうなると,今度はモバイル環境でのApple Musicとの付き合い方を突き詰めてみたくなります。
IE900を「4.4㎜バランスケーブル」で聴きたい私にとって,現状での課題は2点。
①iPhoneで利用する場合,そもそもiPhoneのLightning端子が邪魔をします。USB-Cであれば,4.4㎜端子へのアダプターや小さいサイズのUSB-DACも販売されているのですが,Lightning端子のものは殆ど無いのです。
有線接続でも「24ビット/48kHz」のロスレスまでしか聴けない…という物理的な制限もありますが,まずは4.4㎜のアンバランスを自然に活用させて欲しい!
②iBasso「DX300」のAndroid版Apple Musicは,現状ハイレゾ/ロスレスに対応していません。今のままでも,「IE900+DX300」の音は魅力的ですが,恐らくハイレゾ/ロスレス対応になると,音の輪郭がよりしっかりとし,音の立体感が格段に増すことは確実でしょう。
果たして対応はいつになる?
心は,「ハイレゾ/ロスレス対応になったApple MusicをDX300で利用」ということでメインシステムは決まってはいるのですが,それにしてもiPhoneでのバランスケーブル使用は保険としてキープしておきたい…。
ということで,IE900とiPhone/DX300との付き合い方を模索していきたいと思います。
まずは「IE900とiPhone」。
アユートがLightning用変換アダプターを発売!
救いの神となったのは,Astell&Kernなどの代理店でもあるアユート。
このタイミングで,Lightning端子用の変換アダプターを発売したのです。
前述したように,Lightning端子用の変換アダプタそのものの選択肢が非常に狭いことに加え,その殆どが3.5㎜のアンバランス端子のみということで,2.5㎜や4.4㎜のバランスケーブルを使用することが物理的に難しい状況でした。
しかし,今回アユートが,「AS2000 Lightning Adapter」が,「Lightning→4.4mm/5極・2.5mm/4極・3.5mm/3極」の変換を可能にしてくれたことで,一気にiPhoneの活用の幅が広がったことになります。
この「AS2000 Lightning Adapter」は,内部にUSB-DACを内蔵するものではなく,あくまでも変換ジャックとなります。その割にお値段が相当に張るのは残念ではありますが,2.5㎜と4.4㎜に切り替えて使用できる…ということや,現状これしか選択肢がないことを考えると,致し方ないところでしょうか…。
まあ,そのうちもっとお安いものも登場するのでしょうが,アユートという信頼性と,「Appleの認証を得ている」というお墨付きを得るためのお布施と考えて納得するしか…。
USB-DACとの接続がありませんので,24ビット/48kHzまでという音質の制限は出てしまいますが,そもそもApple Musicではこれ以上のハイレゾ対応の曲がかなり限られている印象ですので,それほど問題は無いかと…。
「問題」とすれば,果たしてiPhone本体が,どの程度の音質を提供してくれるか…ということです。ただいま発注しておりますので,商品が届きましたら,早速聴いてみることにします。このシステムでそこそこ満足できるのであれば,巨大なDX300を持ち出せない場合の逃げ道にすることができるのですが…。